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未来工作BLOG

2025.10.04

レポート

2025年度 Web×IoT メイカーズチャレンジPLUS レポート

今年も「Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS」というイベントのメンター(サポートするスタッフ)として、じょーさんとちーくんとタケさんで参加してきました。

 

今年は参加者を増やす試みとして開催時期が夏に変更となりましたが、日程の都合がつかずハッカソンの支援のみの参加となりました。
また、今回は会場の準備や運営などを担当していただいた(株)Goolightさんの社員の方々も参加者として参加されていて、ケーブルテレビ局なので自社のカメラで撮影をしつつ製作を進めておられました。

 

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSのウェブページ:https://webiotmakers.github.io/2025/
Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS in 信州 公式サイト:https://sites.google.com/ozatolink.jp/webiotplus-in-shinshu/2025

 

8月18日(月)、19日(火)はハンズオン講習会で主に座学、9月20日(土)、21日(日)はハッカソンで製作と発表がありました。

ちなみに、ハッカソンとはハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、興味関心のある事や持っている技術に基づいてアイディアを出し、短期間でソフトウェアやハードウェアなどを開発するというイベントのことを指すのですが、Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSは初学者でもできる内容となっているのでプログラムを一度も作ったことがないという人でも参加できます。

 

今回のテーマは「信州の安心・安全を守るIoTシステムの構築 ~先端技術を使って、身近な危険を回避しよう~」で、最優秀賞は塩尻会場のチームで、チーム名「バレンタインD(バレンタインデー)」が作った「TRAIL-HERO(トレイルヒーロー)」という作品が最優秀賞作品に選ばれ、2026年3月15日(日)にオンラインで開催予定の「2025年度 WIMC PLUS グランプリ決定戦」へと進むことになりました。

会場の様子

長野県の会場は、今年も塩尻インキュベーションプラザ(塩尻会場)とbota(須坂会場)の2拠点での開催となり、今回も、須坂会場の方はケーブルテレビ局の(株)Goolightさんと未来工作ゼミで分担、協力して準備し、無事に開催することができました。

塩尻インキュベーションプラザ:https://sip.shiojiri.com/

 

bota:https://suzaka-bota.jp/

未来工作ゼミからは、電動工具や工作道具、電子部品やネジ類、テープやダンボールなどの素材を持って行き、使用してもらいました。

ハッカソン1日目

「信州の安心・安全を守るIoTシステムの構築 ~先端技術を使って、身近な危険を回避しよう~」というテーマで、8月19日(火)の講習会の後半から開発がスタートしましたが、9月20日(土)のハッカソン1日目の開始直後の段階で 、須坂会場の2チームはどちらもほぼ部品のみの状態からのスタートだったようです。

 

じょーさんとちーくんとタケさんの未来工作ゼミスタッフは、各チームが作品で実現したいことをどう作るか(アイディアなど)を提案したり、プログラムでわからないところを説明したりして、製作の支援をしました。

中間発表と製作

9月20日(土)のハッカソン1日目の午後には中間発表があり、各チームが何を作っているか、どこまで進んだかを発表してもらいました。

 

残りの時間は完成に向けての製作作業となりました。

ハッカソン2日目(最終日)

今回も、須坂会場の2チームは午前中の早い段階でほぼ完成という状態で、余裕を持って発表の準備をしていました。

毎回のことですが、発表の時に限って動かないことに備えて、開発途中やテスト、動作確認で動いた時の動画も撮ってもらいました。

発表

今回も塩尻と須坂の2拠点に分かれての開催となったため、オンラインでの発表となりました。

 

Web会議システム上で資料を表示しながら説明した後、手持ちのWebカメラを移動させてそれぞれの装置が動作している様子をリアルタイムで見てもらったり、隠れていて見えにくい物が動作する様子をカメラを近づけることで見えやすくしたりしていました。

 

なお、今回、じょーさんには開発経験や製品化の経験を基に、審査員として各チームに質問やコメントをしてもらったり、最優秀作品を決めるための審査をしてもらったりしました。

 

左側の画像は、須坂会場のチーム名「信州チームA」の作品「Ambrella~リモート制御できる日傘~」の発表時の写真で、右側の画像は、須坂会場のチーム名「FC須坂バラガンス」の作品「攻撃は最大の防御!侵入者へダメージを与え追い払おう!」の発表時の写真です。

 

「Ambrella~リモート制御できる日傘~」は光センサー等を使って太陽の位置や気象状況を判断し、自動で開閉するパラソルで、「攻撃は最大の防御!侵入者へダメージを与え追い払おう!」は須坂の特産品を守るため、警告音やランプ、噴霧器を使って侵入者を追い払う装置でした。

須坂会場の2チームは、プログラム以外はほぼ部品だけという状態から実質1日だけで完成となりました。開発未経験の参加者が多かったようで支援が足りなかったり期間が短いこともあって、未実装のままだったりイメージしていた物とは違う形で仕上げなければならなかったりしたようですが、意外と短時間でも作れるということがわかっていただけたようでした。

塩尻会場のチームの発表

塩尻会場の方からは、チーム名「C:Drive」の作品「アルティメット詐欺ブレイカー」と、チーム名「バレンタインD (バレンタインデー)」の作品「TRAIL-HERO」の発表がありました。

 

「アルティメット詐欺ブレイカー」(左側の写真)は受話器に外付けして使用するシステムで、特定の単語を認識するとアルクマの目が点滅して詐欺電話であることを知らせる物で、「TRAIL-HERO」はグループ登山の際に装着する物で、リーダーは各メンバーの消費カロリー・心拍数・血中酸素濃度・体温を確認できるようにすることで、グループ全体の体調を管理できるシステムとのことでした(右側の写真は発表時の様子)。

修了式

ハンズオン講習会やハッカソンを体験してもらった参加者には、修了証が渡されました。

 

イベントの最後に運営委員会の不破先生(信州大学 特任教授・名誉教授)から全体の講評をいただきました。

グランプリ決定戦について

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSの全国大会にあたる「グランプリ決定戦」は2026年3月15日(日)にオンラインで行なわれる予定で、例年、申し込みをすれば誰でも発表の様子を見ることができます。

 

グランプリ決定戦は、今年も岡山・秋田・香川・鳥取・三重・愛知・徳島・信州の各地の代表チームと各審査員をWeb会議システム(Zoom)でつなぎ、各チームのプレゼンテーションを審査員が画面越しに見て審査する形で行われる予定です。

 

参考:2024 年度 Web×IoT メイカーズ チャレンジ PLUS 各地最優秀賞受賞作品
https://webiotmakers.github.io/2024/winners/

おわりに

今回は開催時期が変更となり都合によりハッカソンのみの支援でしたが、プログラムやハンダ付け作業をやったのは中学生以来だという参加者もいたので、支援のし甲斐がありました。

 

今回の最優秀作品はチーム「バレンタインD(バレンタインデー)」が作った「TRAIL-HERO(トレイルヒーロー)」でしたが、異なる分野への応用も比較的簡単にできる作品とのことだったので、ぜひ製品化も期待したいですね。

この記事を書いたクリエイター

電子工作研究員

タケさん

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