BLOG

未来工作BLOG

2024.08.12

レポート

信州Makersキャンプ 中学生の部

はじめに

8/10(土), 11(日)の2日間に渡り『信州Makersキャンプ』が開催されました。

 

中学生の部では6月に行われた『信州Makers教室』にて、地区予選を通過した中学校1・2年生の生徒が集まり『第12回科学の甲子園ジュニア全国大会』の出場をかけて競技を行い
ました。

 

今回は中学生達の制作、そして熱き戦いの様子をお届けいたします。

ʘmʘchim(オモチム)

今回中学生の部の競技に使用されたのは
『オモチム』というアプリケーションです。

 

こちらは『物理挙動が再現された3D空間上でモノづくりそしてプログラミングを楽しみながら学べる』アプリになっています。

モーターやヒンジといったパーツを組み合わせて仕掛けやカラクリを作ったりプログラムでメカのAIを作成したりなどやれることは無限大!

 

興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ʘmʘchim公式サイト

火星開拓のミッションに挑戦

中学生の部ではイベントのテーマでもある『火星開拓』を基づき
火星の開拓のための以下の6つのミッションに取り組んでもらいました。

 

【MISSION1】 火星に安全に着陸する
【MISSION2】 激しい砂嵐の吹き荒れる悪路を進む
【MISSION3】 水源の確保するために岩盤を破壊する
【MISSION4】 食料と酸素を確保するために野菜を栽培する
【MISSION5】 地球と通信をするために通信アンテナを建てる
【MISSION6】 人類が移住できるようコロニーを建設する

 

火星の地に降り立つところからコロニーの建設に至るまで
各ミッションの目標は人類が火星に移住するために必要な要素となっています。

 

火星は重力の影響で地球と比べて大気も薄く、表面の平均温度も-70度と寒冷でとても過酷な環境です。
中学生の皆さんは果たしてこれらのミッションを乗り越え、火星を開拓することはできたのでしょうか?

制作の様子

制作は2,3人のチームとなって行われました。6つのミッションの進め方には決まりがないため、チームで分担して複数のミッションを並行して進めるチームもあれば全員で集中して1つずつミッションに取り組むチームがあるなど方針は様々でした。

オモチムの改造

またミッション達成のために大切なのが『オモチム』というメカの改造です。このメカにはパーツを取り付けたり、プログラムを書くことで機体に新たな機能を付けることができます。

 

それぞれのミッションに適した機能を持つオモチムへと改造するべく作っては試してという試行錯誤のサイクルを繰り返していきます。

 

デジタルなもの作りの特性を生かして作られたオモチムでは現実とは異なり、パーツを複製したり、削除したり、素材を木や鉄などへと即座に切り替えることができます。何度でもつくり直して試す機会があることで仮説を立て実験をするまでのハードルが下がることになり、これが思い付いたアイデアを気軽に試すための土台となります。アイデアを試した数が多いほど成功と失敗の要素がサンプルとしてより多く集まるため、課題を解決するためのヒントを得るチャンスが高まります。

 

この仕組みにより参加者の中学生の皆様にとって気軽に楽しみながら課題解決の方法を学び、そして実際に解決したという成功体験を味わう場になってもらえていたらいいなと思います。

発表会

そして2日目の最後にはチームごとに各ミッションに対して機体を改造して作ったのかを審査員の前で披露する発表会を行いました。実際に機体を動かしたり、機体に取り付けたパーツの仕組みやプログラムの画面を見せたりしながら工夫した点やこだわった点などをプレゼンテーションしました。

 

作ったものを他の誰かに伝え、ご意見やご質問をいただく経験はとても大切なことです。
まず作る目的やそこに至るまでの経緯などを理解していないと、言葉にして説明することは難しいため、どう伝えるか考えることは思考の整理にも役立ちます。そしてまた、先生方のご意見や質問をいただくことで作ったものに対して客観的かつ多角的な視点を生みます。

 

発表を通じて『伝えること』そして『受け取ること』それを繰り返すことでより深い学びの場になってほしいという願いを込めて中学生の皆様にこのような場を用意させていただきました。

表彰式

各ミッションの達成度や、発表会でのプレゼンテーションの内容など、あらゆる面から審査が行われ、チームごとに総合得点とその順位が決まりました。今回は選考も兼ねていたため順位というものを付けなければなりませんでしたが、どのチームもこの限られた2日間という短い間にも関わらずミッションの目的を深く理解し、その達成のために工夫を凝らした素晴らしい制作を行っていたのではないかと思います。

おわりに

参加してくださった中学生の皆様そして、そして共にイベント開催と運営に
ご尽力下さいました先生の皆様本当にありがとうございました。

 

いつの日か火星の開拓が進み、気軽に旅行に行ける未来が来ることを願いつつ
私もそろそろ日々のミッションへと戻りたいと思います。

 

以上にしくんよりMakersキャンプ中学生の部の様子をお伝えしました!

この記事を書いたクリエイター

ゲームプログラミング研究員

にしくん

他の記事も見る

この記事をシェアする

一覧へ戻る

TOP