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2025.03.21

レポート

2024年度 Web×IoT メイカーズチャレンジPLUS レポート

今年も「Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS」というイベントのスタッフとして、よーだとにしくんとタケさんで参加してきました。今回は、いのさんととみーちゃんが参加者側に加わり、総勢5名での参加となりました。

 

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSのウェブページ:https://webiotmakers.github.io/2024//

 

2月8日(土)、9日(日)はハンズオン講習会で主に座学、3月1日(土)、2日(日)はハッカソンで製作と発表がありました。

 

今回は塩尻会場のチーム「信州置き配イノベーション」の「伝票吸い込みくん」が最優秀賞作品に選ばれ、3月16日(日)の「2024年度 WIMC PLUS グランプリ決定戦」へと進むことになりました。

https://webiotmakers.github.io/2024/grandprix/

ハッカソンとは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、興味関心のある事や持っている技術に基づいてアイディアを出し、短期間でソフトウェアやハードウェアなどを開発するというイベントのことを指すのですが、Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSは初学者でもできる内容なのでプログラムを一度も作ったことがないという人でも参加できます。今回は中学生の参加者もいました。

会場の様子とハンズオン講習会

長野県の会場は3年連続で、塩尻インキュベーションプラザ(塩尻会場)とbota(須坂会場)の2拠点での開催となりました。

 

Web×IoTメイカーズチャレンジの初開催は2017年、長野県での初開催は2019年からで、塩尻インキュベーションプラザは2019年から、新型コロナウイルス感染拡大のためオンライン開催となった2021年度(2022年2月~3月)を除いて毎年開催、botaは2022年度(2023年2月~3月)から連続で開催しています。

 

一昨年から引き続いて、須坂会場の方はケーブルテレビ局のGoolightさんと未来工作ゼミで分担、協力して準備し、開催することができました。
 

塩尻インキュベーションプラザのウェブページ:https://sip.shiojiri.com/

 

botaのウェブページ:https://suzaka-bota.jp/

 

2月8日(土)、9日(日)のハンズオン講習会の講師の方や塩尻会場とは常にWeb会議システムでつなぎ、基本的にオンラインでの講座となりました。3月1日(土)、2日(日)のハッカソンの製作と発表の時も常にWeb会議システムでつなぎ、お互いに作っている様子や動いている状態などが見えるようになっていました。

ハンズオン講習会では、動画で無線通信と法令、標準化された技術やオープンソースソフトウェアについての講座を受けた後、Web会議システムを使ったオンライン講座で1人1セットずつ配布されたRaspberry Pi Zero WH と CHIRIMEN を使って、プログラムでセンサーの値を取得する方法やLEDを点灯、消灯する方法、モーターを制御する方法などを手を動かし実物を使って学んでもらいました。

 

時間の都合もあってつまづいている人がいても先に進んでしまうこともあるため、各会場にいるメンターがフォローして回ります。

ハンズオン講習会の2日目の午後からはチームごとに分かれてもらい、Goolightさんが制作した紹介映像を見たり、ハッカソンで作る作品の審査項目や注意点の説明を聞いたりした後、各チームで話し合ってアイディアを出しながら何を作るか、誰がどの辺りを担当するかを決めてもらいました。

 

今年もソフトウェアやハードウェアを作ったことがある経験者が多かったようで、それぞれができることややりたいことを話し合い、分担を決めていました。

ハッカソン

2月のハンズオン講習会後からは、基本的にそれぞれで分担した作業を進めたりオンラインで進捗状況を共有したりします。

 

3月1日(土)~2日(日)の午前中までのハッカソンでは、分担して作ってきたソフトウェアやハードウェアを合体させて完成を目指します。
例年、ハッカソン当日は間に合っていないチームが多くドタバタしていますが、今年はどのチームも余裕を持って発表の準備ができていたように感じました。

昨年同様、今年の参加者も大半の道具や部品、材料を持参していましたが、一部、手持ちにない物は未来工作ゼミの方で用意した物を貸し出して使ってもらいました。

 

GPSなどの計測データを取れるかどうかのテストをするために外へ出たり、重曹とコンディショナーで人工雪を作ってテストしたりしていました。

作品完成

ハッカソンは2日間あるものの発表があるため実質1日だけと時間は短いのですが、今年はどのチームもほぼ完成という状態で2日目を迎えて発表の準備をしていました。

 

例年、発表の時に限って動かないこともあるため、テストや動作確認で動いた時の動画も撮ってもらいました。

発表と表彰

今年も塩尻と須坂の2拠点に分かれての開催となったため、オンラインで交互に発表することとなりました。

 

Web会議システム上で資料を表示しながら説明した後、手持ちのWebカメラを移動させて動作している様子をリアルタイムで見てもらったり、近付かないと見えにくいLEDが点滅する様子を見てもらったりしていました。

 

左の画像はいのさんが加わった、チーム名「スノーロードコンシェルジュ」の作品「スリップストッパー雪路(Slip Stopper Yukiji)」の発表時の写真で、右の画像はとみーちゃんが加わった、チーム名「つらら団」の作品「スノーアラート」の発表時の写真です。

開催場所が離れているため塩尻会場の作品はオンラインで画面越しにしか見られませんが、発表の際に寸劇があったり手持ちのWebカメラでよく見えるように近付いてもらったりしていました。

 

今年は例年と違ってどのチームも実演の時に正常に動作していて、とてもわかりやすい発表となっていました。

 

どの作品も製品化や実用化をして欲しいという意見が出ていましたが、今回は塩尻会場のチーム「信州置き配イノベーション」の「伝票吸い込みくん」が最優秀賞を受賞し、グランプリ決定戦へと進むことになりました。

グランプリ決定戦

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSの全国大会にあたる「グランプリ決定戦」は3月16日(日)にオンラインで行なわれました。

 

岡山・秋田・香川・鳥取・三重・愛知・徳島・信州の各地の代表チームと各審査員をWeb会議システムでつなぎ、各チームのプレゼンテーションを審査員が画面越しに見て審査する形で行われました。

最終的に、香川代表チームと三重代表チームとの決選投票の結果、グランプリを受賞したのは三重代表チーム shinobi の作品「Ninjaかくれんぼ IoT」となりました。

Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS ホームページ(公式)
https://webiotmakers.github.io/2024/winners/

X(旧Twitter)の投稿
https://x.com/WebIoTmakers/status/1901270458097393932/

おわりに

今年の参加者も、自前の道具を持参して加工したり本業のスキルを活用したりしていました。まだ、難しいと感じる点はあるかもしれませんが、イベントに参加する前と比べるとハードルは意外と低いことをわかっていただけたのではないでしょうか。今後のDIYなどにIoTの要素を加えると、より面白い物ができるかもしれませんね。

 

毎年のように製品化してほしいという話が出る作品が出来上がっていますが、いざ製品化するとなると法律や製造、費用など、まだいくつもの壁があるので難しいところではあります。しかし、いつか本気で製品化を目指すチームや個人が出てくることを期待しています。

この記事を書いたクリエイター

電子工作研究員

タケさん

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