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未来工作BLOG

2024.04.03

レポート

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUS  レポート

今年もWeb×IoTメイカーズチャレンジPLUSというイベントのスタッフとして、よーだとタケさんで参加してきました。

 

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSのウェブページ:https://webiotmakers.github.io/2023//

 

1月27日(土)、28日(日)はハンズオン講習会で主に座学、3月2日(土)、3日(日)はハッカソンで製作と発表、16日(土)にはグランプリ決定戦がありました。

 

今回は長野会場からチーム「オフロみまもり隊」」の「MESHELP (メッシェルプ)」が最優秀賞作品に選ばれ、3月16日(土)に全国大会にあたる「2023年度 WIMC PLUS グランプリ決定戦」へと進みました。

https://webiotmakers.github.io/2023/winners/

ハッカソンとは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語で、興味関心のある事や持っている技術に基づいてアイディアを出し、短期間でソフトウェアなどを開発するというイベントのことを指すのですが、Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSは初学者向けなのでプログラムを作ったことがないという人でも参加できます。

会場の様子とハンズオン講習会

今年も、会場は塩尻インキュベーションプラザ(塩尻会場)とbota(須坂会場)の2拠点での開催となりました。ハンズオン講習会の講師の方や塩尻会場とは常にWeb会議システムでつないでいました。

 

塩尻インキュベーションプラザのウェブページ:https://sip.shiojiri.com/

 

botaのウェブページ:https://suzaka-bota.jp/

 

昨年同様、須坂会場の方はケーブルテレビ局のGoolightさんと未来工作ゼミで分担、協力して準備し、開催しました。

ハンズオン講習会では、無線通信と法令、標準化された技術やオープンソースソフトウェアについての講座の他、Raspberry Pi Zero WH の使い方、プログラムでセンサーの値を取得する方法やLEDを点灯、消灯する方法、モーターを制御する方法などを学んでもらいました。

 

IoTらしく、塩尻会場と長野会場の参加者同士で、インターネットを介して相手方のLEDを遠隔操作しあう一幕もありました。

ハンズオン講習会の2日目の午後からはチームごとに話し合い、アイディアを出しながら何を作るか、誰がどの辺りを担当するかを決めてもらいました。

 

今年はソフトウェアもハードウェアも作ったことがある経験者が多かったようで、全体の構成や仕組みについても話し合っていました。

ハッカソン

3月のハッカソンでは、1月の講習会後に分担した所を各自である程度まで作ってから持ち寄り、合体させて完成を目指します。

例年、ハッカソンでは工作もできるようにするため、材料や部品、道具などを貸し出していますが、今年の参加者は、ほぼ全ての道具や部品を持参していました。

 

ハッカソンは2日間ありますが、最終日は発表とその準備もあるため、部品は事前にCAD等で設計して3Dプリンターやレーザー加工機などで全て作ってから持って来るチームが大半で、今年も会場で組み立てていました。

作品完成

ハッカソンは期間が短いこともあり、全ての機能を完成させることが困難なので一部は未実装だったり作りかけの状態になります。

 

そのため、午後の発表に向けてどこまで作業をするのか、実演の時にどうするのかなどについて相談や判断をした上で、発表内容の再検討や資料作りが行なわれていました。

発表と表彰

今年も塩尻と須坂の2拠点に分かれての開催となったため、オンラインでの発表となりました。

 

Web会議システム上で資料を表示しながら説明したり、Webカメラを手に持って動作している様子をリアルタイムで見てもらったりしていました。

 

左の画像は「チーム塩カル」の作品「凍結防止くん」の一部で、融雪剤(塩化カルシウム)を撒く装置の方を裏側から撮った写真、右の画像は「オフロみまもり隊」の作品「MESHELP (メッシェルプ)」の一部で、警告灯と鍵を出す装置の写真です。

塩尻会場の作品は画面越しでしか見られませんでしたが、動いている様子がわかるWebページまで作ってあって、まさにWeb×IoTの作品といった印象を受けました。

 

発表の時に限って動かないことは毎年ありますが、どのチームも撮っておいた動画やプレゼンテーションで補足し、完成形がよくわかる発表となっていました。

 

今回は、長野会場のチーム「オフロみまもり隊」の作品「MESHELP (メッシェルプ)」が最優秀賞を受賞し、グランプリ決定戦へと進むことになりました。

グランプリ決定戦

Web×IoTメイカーズチャレンジPLUSの全国大会にあたる「グランプリ決定戦」が3月16日(土)にオンラインで行なわれました。

 

長野会場のチーム「オフロみまもり隊」の作品「MESHELP (メッシェルプ)」は全体的に完成度と評価が高く参加者の人気投票では第1位でしたが、審査員のビジネス的な観点に対するプレゼンテーションが足りなかったようで、惜しくもグランプリを逃しました・・・。とはいえ、長野のような高齢者が多く寒暖差が大きい地域には今後必要とされるようなシステムで、アイディアとしても仕組みとしてもかなり良かったのではないかと思います。

https://webiotmakers.github.io/2023/winners/

おわりに

今年の参加者は、自前の道具を持参したり3Dプリンターだけでなくレーザー加工機を使って作った部品を多用するなど、なかなかレベルが高い人が集まっていたように感じました。経験者だったこともあって、かなり簡単にIoTの物が開発できるということがわかってもらえたようです。

 

このイベントの参加人数は限られていますがIoT関連の開発ができる人は確実に増えているので、これからどのような物が作られていくのか楽しみですね。

この記事を書いたクリエイター

PLAY&CRAFT 電子工作研究員

タケさん

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