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未来工作BLOG

2023.08.09

レポート

2023年度 木島平村 農村交流館 出張講座レポート

こんにちは。未来工作ゼミのタケさんです。
8月1日、2日と木島平村の小学生と中学生を対象とした出張講座に、あべちゃんとにしくんと一緒に木島平村農村交流館へ行って来ました。その時の様子をお伝えします。

micro:bitを使ってみよう

8月1日の午前中はmicro:bitの使い方を知ってもらい、その後はどんなことができるかを試してもらいました。

 

micro:bitは一枚の基板にいくつものセンサーが付いていて、5×5のLEDで文字を表示したりBluetooth(BLE)で通信できたりと、小さいながら多機能のコンピュータです。自分で作ったプログラムを書き込むことで様々な動作をさせることができます。

ライン トレースに挑戦

午後はTiny:bitというロボットを使って、ライン トレース(黒線に沿って走る)に挑戦してもらいました。Tiny:bitは、micro:bitのプログラムに拡張機能を追加することで、簡単に動かせるようになっています。

コースは、オーバルコース、8の字コース、ロングコースの3種類を用意しました。

 

オーバルコースは単純な輪の形で簡単ですが、8の字コース、ロングコースは交差部分があって難易度が上がります。ロングコースにはさらにジグザグ部分と直角部分、ヘアピン(180度曲がる)部分があり、かなり難しいコースとなっています。

 

本体に触れない限り、どのような手段を使っても良いというルールで、それぞれのコースを連続で3周することを目指してもらいました。学年別にチームを組んでもらいましたが、全てのチームがオーバルコースと8の字コースの連続3周をクリアし、ロングコースも1周はできていました。中学生チームは難所が多いロングコースの連続3周もクリア。さすがです。

小学5年生チームは2つあるmicro:bitの内、1つをコントローラーとして使うことにしたようで、ダンボールを加工し、電池ボックスを固定して持ちやすく操作しやすいようにしていました。別のあるチームではTiny:bitが止まってしまった時にコースを揺らすという手段を使っていました。どちらも素晴らしいアイデアですね。

ボウリングをさせてみよう

8月2日の午前はmicro:bit、Tiny:bitの他にLEGOブロックも使って、以下のようなルールでボウリングに挑戦してもらいました。

  • 紙コップは10個を裏返して緑色のエリア内に置く(重ねたり積み上げたりしてはいけないが、それ以外はどのような置き方でもOK)
  • 黒線より奥に移動できた紙コップは1個1ポイントとなる(一部でも黒線に触れていたら、その紙コップはゼロポイント)
  • 紙コップの一部でもガターエリアに入っていたら、その紙コップはゼロポイントとする
  • Tiny:bit本体がコース外に出たら紙コップの位置に関係なくゼロポイントとなる(LEGOブロックの部分は出てもOK)
  • 紙コップや本体に触れない限り、どのような手段を使っても良い

Tiny:bitはタイヤの前辺りの基板に左右2つずつ穴が開いていて、LEGOブロックのペグなどがささるようになっています。その穴を利用してLEGOブロックを組んでもらい、ボウリング仕様に改造してもらいました。

micro:bitの通信機能を使って手動で止めたり、紙コップを確実にとらえて自動で運ぶようにしたり、LEDを光らせながら音楽を再生するチーム、パワーで押すことだけに集中したチームもありました。こちらも10ポイントのストライクを出したのは中学生チーム。小学6年生チームもストライクを出すべく紙コップの置き方やLEGOブロックの工夫を今回の講座の終了間際まで繰り返していましたが、紙コップ1個がどうしても出てしまったり黒線の上に残ってしまったりしてクリアならずでした。惜しい!

しかし、ストライクを出すことだけが目的ではないので、他のチームはLEGOブロックの組み方を何度も変更して試したり、プログラムで機能を追加したりして楽しんでいました。

最後に

今回は小学生も中学生も同じ課題に挑戦してもらいました。短い時間でしたが、micro:bitにプログラムを書き込んでは動かし、プログラムを変更したり数値を調整したり、LEGOブロックを組み直すということを繰り返して目標のクリアを目指し、どのチームも話し合いや試行錯誤をしながら、少しずつ目標クリアに向かっていたのが印象的でした。

 

LEDの点滅や音の再生については詳しく説明しませんでしたが、自分でプログラムを作って組み込んでいたり、通信機能を使ってmicro:bitをコントローラーにしたりと、micro:bitやTiny:bitの機能を存分に使って思い思いのマシンができていたり、ボウリング用のLEGOブロックの組み方は、それぞれの工夫や考え方が良く表れていてどれも個性的でした。

 

出張講座で使用したmicro:bitの他、Tiny:bitや各種コースはPlay&CraftのSTEAMクラスで使えます。興味のある人は挑戦してみてください。

この記事を書いたクリエイター

PLAY&CRAFT 電子工作研究員

タケさん

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