こんにちは!ちーくんです。
今回は11月に3週に渡り行われました、新島学園の3年B組、D組の授業風景をお届け。
「未来工作ゼミがどうして新島学園で授業を行っているの?」と思った方はこちらをチェックしてみてくださいね。
それではどうぞ〜。
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新島学園デジタル工芸教室 後期3年生レポート
こんにちは!ちーくんです。
今回は11月に3週に渡り行われました、新島学園の3年B組、D組の授業風景をお届け。
「未来工作ゼミがどうして新島学園で授業を行っているの?」と思った方はこちらをチェックしてみてくださいね。
それではどうぞ〜。
今回も前期の授業同様、ʘmʘchim(オモチム)を使った授業に取り組んでもらいました。
ʘmʘchimとは
物理とカラクリで遊ぶ、次世代のサンドボックスゲームです。物理エンジン搭載のシミュレータを通じて、メカトロニクス(機械電子工学)の世界を ”動かして遊んで楽しむ” デジタルの実験室を提供します。(ʘmʘchim公式HPより)
本ゲームは、ステージごとの課題を、オモチムを物理的に改造したり、プログラムを組んで新たな機能を追加したり、時にアバターである「 AMI(アミ)」を操りながら、解決し進めていくことが目的です。
とにもかくにも基本操作を覚えてもらう為、1週目はパート毎に分かれたチュートリアルステージを遊んでもらいました。
AMIやオモチムを動かすのはお茶の子さいさいといった感じでしたが、改造とプログラムには頭を抱える生徒もちらほら。
班の中で相談し合いながらクリアすると、達成感に溢れた顔で次のステージへ挑んでいました。
操作や改造のコツさえ掴めたら、あとはアイデア勝負。「こんな風にしたい」「こういったものはどうだろう?」とステージクリアに向けた議論や改造が繰り返し行われていました。
授業が終わる頃には、みんなすっかりオモチムを一通り遊べるような雰囲気に。
そこで、次のステップとして、2週目からの課題「もぐらたたきファイト!」を発表しました。
さらに、この課題では3週目に班対抗のトーナメントを行うことを告げると、
生徒たちはやる気に満ち満ちとしていました。
2週目。
「もぐらたたきファイト!」は1対1の対戦ステージで、90秒のうちに穴から出てきたもぐらを叩き、より多く得点できた方が勝ちというシンプルなルールです。
もぐらには種類があり、得点は以下のようになっています。
・茶のもぐら:10点
・青のもぐら:30点
・金のもぐら:100点
高得点もぐらを狙えば素早く大量得点が可能ですが、同じ穴を叩き続けていると、茶のもぐらしか出てこなくなるという制約があります。そのため、効率よく高得点をもぎ取るには、機体を動き回らせることが必須です。
さらにステージはエリアが大きく分けて3つあり、段差や谷を超えた先には、より高得点のもぐらが出てきやすく、穴も多くある仕様でした。したがって、これらの高得点エリアにどう進入し、どう制圧するかが勝利の鍵となってきます。
生徒たちは、前の週のチャレンジステージ(段差越えや谷越えなど)で学んだオモチムの改造やプログラム制御の経験を活かし、実際にプレイしながらステージの特性や自身のプレイスタイルを加味し、勝利へのアプローチを考え、オモチムを最適化すべく改造を施しました。
前の週の「段差越えチャレンジ」の経験を反映した段差のステージに特化した機体、叩く棒を振り下ろし式から回転式へ変えたもの、あるいは叩かずに突くもの、車体を延長し、後部にモーター駆動のギアタイヤを装備することで、ステージを縦横無尽に走り回り、もぐらを上から踏みつけるもの、さらには改造に頼らず己の技量で勝負するものなど、その作戦は千差万別でした。
3週目。
いよいよ班対抗のトーナメント戦です。3本勝負の先に2回勝った方が次に進むというシンプルなルールで、白熱した戦いが予想されました。
1限目にオモチムと各生徒の最終調整が行われました。2週目で考えた作戦やカスタマイズは果たして勝利につながるのか、緊張感とワクワクの高揚感に満ちた雰囲気で1限目が終わりました。
いざトーナメント!
各対決は全て教室前方のマシンで行われる為、生徒たちは緊張の中コントローラーを握っていました。しかし勝負は勝負。練習で培った技術と、冷静な判断力こそが勝利に繋がります。
蓋を開けてみれば、試合展開はまさにドラマの連続でした。練習の成果がしっかりでた精密な操作が光る試合もあれば、仲間の声援を受け、予想外の動きで大どんでん返しになる試合もありました。また、金のもぐらを的確に狙う高得点回収型の改造が功を奏した試合、あるいは一発逆転を狙った機体が金のもぐらに愛された試合など、大いに盛り上がりを見せました。
今回はʘmʘchimで遊ぶことを通して、試行錯誤を繰り返し、課題に対するアイデアを形にすることに取り組みました。
アイデアを思いつき実際に形にするには、試行錯誤が不可欠だと分かっていながらも、最初の一歩を踏み出すのは勇気がいることかもしれません。「やってみて失敗したらどうしよう」「そもそもうまくいくのだろうか」と、アイデアに固執して動き出せないでいる生徒も見受けられます。特にものづくりとなると、その傾向は一層強くなります。
しかし、ʘmʘchimはデジタル上で行うため、試行錯誤して失敗してもすぐにやり直すことが、現実世界よりもずっとハードルが低く、生徒たちはスムーズに作業を進めていた様子でした。
今回の授業が、生徒たちにとって、トライアンドエラーの姿勢をその他のことにも活かしてみようと思える、確かな第一歩になったことを願っています。
以上ちーくんでした。
それではまた次回!
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