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2021.04.22

レポート

中学校技術授業でプログラミング!新島学園中学校2年生授業_2021年度前期レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
群馬県の新島学園中学校ではデジタル工芸教室と称して毎年全学年全クラスに対してプログラミング授業を行わせていただいています。
中学校2年生の技術科でプログラミング授業を行ってきましたので、その時の様子をレポートします。

開発のテーマは「アナログな遊びにデジタルを追加してみよう」!

1年生の時に2時間の授業を通して、Scratchキータッチといったツールは一通り使ったことがあります。
2年生ではこれらのツールを使って、テーマに沿った作品をアイディアを出して、実際に動くものにまで作り上げるというプロジェクト型の授業を行いました。
開発のテーマは「アナログな遊びにデジタルを追加してみよう」としました。アナログな遊びとは例えば「だるまさんがころんだ」や「めんこ」といったいわゆる昔遊びや、トランプやすごろくのようなボードゲームの事としました。
テーマを発表して、パソコンやキータッチ、工作用の道具などを渡したら、あとは生徒たちが班ごとに話し合ってプログラマーや工作をする人などに分かれて作業をします。2時間の授業内で発表できるものを作成してもらうので、かなり時間が限られています。

作品紹介①

タイトな時間の中でも、様々な作品が作られました。いくつかを紹介します。
こちらはじゃんけんにデジタルを追加。じゃんけんの手を接点にしてキータッチを反応させると、画面内で手が出てコンピュータと対戦できる。という作品でした。

作品紹介②

こちらはすごろく風のボードゲームにデジタルを追加。
赤、黄、緑の札が入れられた箱から一枚取り出し、札と同じ色のケーブルが付けられたスイッチでキータッチを反応させると、画面内でルーレットが回り、「すすむ」や「まがる」といった指示が出て、その通りに進んでゴールを目指すという作品になっていました。
出目によって曲がりたいところで曲がれない。というジレンマも起き、単純にサイコロで進むすごろくよりエキサイティングになっていました。

作品紹介③

こちらは的当てです。ボールを板に貼られた的に当てると、アルミホイル製の的がバネ仕掛けでキータッチを反応させて、画面内でヒットの演出がされます。
最初は射的を目指していたとの事ですが、的の仕組みや当てやすさを考えた結果としてご覧のようになったそうです。

作品紹介④

こちらは「かけっこ」をモチーフとした作品です。走る代わりにキータッチの接点をもって太鼓のように叩くことで画面内のスプライトがかけっこをします。
八つの接点を使って4人で対戦できるようになっていました。

むすび

今回授業させていただいた生徒たちは、1年生の時に授業で行ったツールの基本的な使い方を活かしてテーマに沿って様々な作品を作ってくれました。
プログラミング教育では、今回のように自分たちの知っていることや、出来ることからアイディアを発想して作り上げる。という事が重要だと考えています。
プログラミングはと言うものは考え方や仕組みが数年で変化するものなので、仕組みや書き方といった「コーディング」に関することはあまり重要視せず、今回もあえて細かく教えることはなかったのですが、生徒の皆さんは自分たちでどんどん試行錯誤して調べてくれました。とても素晴らしい事だったと思っています。

この記事を書いたクリエイター

プログラミングのハカセ

よーだ

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