BLOG

未来工作BLOG

2022.06.10

レポート

信州Makers教室 中学生の部 レポート

こんにちは!アベちゃんです!
 

6月4日・5日と、長野市と塩尻市で信州Makers教室を開催してきました!
今回はMakers教室、中学生の部のレポートをお届けします。

長野県大会予選、信州Makers教室!

信州Makers教室は、県教育委員会主催の、今年で5年目を迎えるワークショップです。
中学生の部は科学の甲子園ジュニアの地区予選も兼ねています。
 
1日を通してチームで競技として課題に取り組み、その柔軟性や解決能力を競う内容となっています。

今年の課題は「祭りにまつわる映像を制作せよ!」

『多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい。』
ピタゴラス

 

科学の分野では、自分の知ったこと、研究したことを人に伝える能力がしばしば問われます。
加えて、通信技術の向上に合わせて様々な資料が動画として世に広まる時代となりました。
 
これを受けて、調べる/作る/まとめる/伝える 能力を用いて挑む競技を設定しました。
題して、「実在する祭りにまつわる1分以内の映像を制作せよ!」です。
 

この競技では、地元のお祭り/世界の奇祭 問わず、「祭り」を主題とした映像を制作します。
簡潔かつ論理的に映像をまとめつつ、制限時間までの提出が求められます。
 
そしてただ作るだけでは点数の良し悪しも付けられないので(映像の美しさや編集の技術は今回の趣旨とはちょっと違うので)、
20の評価項目のうち、映像内にいくつ項目を盛り込めたか、を評価します。
20点満点をとれるような設計にはしておらず、少ない時間でどの評価項目を狙うかがポイントとなる競技です。

確実に狙うか?数撃ちゃ当たるか?

評価項目の20個は、
 
・2m以上の構造物を制作し映像に収める
・人力以外のエネルギーを用いて稼働する物体がある
・教員免許を保持している人物が映像内で役割を持って映っている
 

など、どうやって映像に落とし込んでいくか、頭をひねる課題ばかりです。
挑戦者は「つまりそれってどういう事?」という所から考える必要があります。
 

作りこめば作りこむだけ点が加算されるのでできるだけ評価項目を盛り込みたい!
しかし映像は再生時間が短いほど高得点となるため、できるだけ短い時間にまとめたい!
 
さらに、評価項目を盛りすぎると映像の構成が破綻するし、作業時間も圧迫される・・・
という様々なジレンマの中で、何を制作しどう映像化していくかがチームの作戦にかかってきます。

制作と反省

撮影から編集までも、もちろんチームの課題です。
 
各班には、撮影用のiPhoneと、編集/調べもの用のPCが配られます。
分からないことを調べることも、重要な能力ですね。
調べる人、作る人。チームの持てる限りの力を尽くして競技に挑みます。

制作した映像は、いつでも関係者のチェックを受けることができます。
最終発表に向けて、現段階で何点取れそうか。評価項目の基準を満たさない場合は何が不足か。
確認を受け、映像の要素を削ったり加えたりを、時間いっぱい行いました。

出来上がった映像は千差万別

屋外に出たり、誰かの手を借りたり、被り物を作ったりと、制作スタイルは様々です。
一見気楽で遊んでいるように見えますが(実際楽しくはある)、
各チームともに、【情報の取捨選択】【作業分担】【制作】【提出】【反省】といった、
ものづくりにおける実践的な課題に、競技を通して挑戦できました。

出来上がった映像は、最終発表という形で上映され、
審査員の厳正な審査によって上位6組が県大会への出場となりました。
 

県大会進出チームも、そうでなかったチームも、どれも素晴らしい挑戦でした。
試行錯誤しながら、その過程にチームなりの特色が出た課題だったかと思います。
なかなか無茶振りな評価項目もあったかもしれませんが、その甲斐あって今後挑戦者たちは無理難題だと思うような課題にも前向きに取り組めるんじゃないでしょうか!?
 

今年の県大会・信州Makersキャンプは8月の6日から開催予定。
暑い夏が始まります!
大会の様子もまた追ってブログでご紹介いたしますね。どうぞお楽しみに!

この記事を書いたクリエイター

工作のハカセ

あべちゃん

他の記事も見る

この記事をシェアする

一覧へ戻る

TOP