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2021.03.10

レポート

おぶせ未来工作スクール2021開催レポート

おぶせ未来工作スクール2021!

このところ毎年、小布施町よりご依頼を受けて開催させてもらっているおぶせ未来工作スクールを今年も2021年3月6日と7日の二日間で開催することができました。
長野県内では新型感染症の警戒レベルも落ち着いていることから、感染対策をとったうえで参集しての講座をとなりました。その時の様子をレポートします。

ʘmʘchimをプログラムしよう!

今回の講座で使ったのは昨年のおぶせ未来工作スクールでも活躍したʘmʘchim™というロボットです。

ʘmʘchim™は、株式会社アソビズム、ツナグデザイン、I2I技研、魔法の大鍋の4社共同で開発中のプログラミング教育にも適した高性能小型ローバーです。実際に手にとってカスタマイズしたりして試行錯誤することで、深く体感できる学びを得られるよう工夫されています。2021年度の発売を目指して鋭意開発中です!

今年はさらに新たに開発したʘmʘchim™専用の開発環境を使用した講座となりました。特徴として仮想空間でプログラムしたʘmʘchim™を動かして動きを色々試せる機能が搭載されている点があります。
物理のロボットはうっかり壊れてしまったり、バッテリーが切れてしまうなどいじくり回すには少しストレスがあるのが難点でした。練習や実験は仮想空間上のシミュレーションで行えるようにすることで気軽にチャレンジすることができます。今回の開発環境は全員この講座で初めて触るはずですが、最も基本的なブロックプログラムの操作方法だけを教えた後は、参加者のみんなは何も教わることなく、自分達でどんどん発見して進めてくれました。

ʘmʘchimのオリンピックを開催せよ!

シミュレーションでプログラミングツールの操作方法を学んだあとはいよいよ本題の開発になります。
いつものことですが未来工作ゼミの講座では、正解となるプログラムや解答がないテーマに挑んでもらいます。想像力を働かせて試行錯誤する中でプログラミングなどの学びを得てもらいたいと考えているからです。
今回のテーマは「ʘmʘchimのオリンピック、オモリンピックの競技を作ろう!」としました。

材料や機材は十分な量を用意しました。まるで出張Play&Craftです。これらを使ってチームでʘmʘchimで遊ぶ競技を作ってもらいます。与えられた課題に対してプログラミングをするのではなく、自分以外の参加者に楽しんでもらうために、どんな風にクリアするのが良いか、どんなプログラミングをしてもらうかを考えて作り必要があり、難易度は高いかと思っていました。
しかし、参加者のみんなはチームでの話し合いもそこそこに手を動かしながらどんな競技、どんな遊びにしようかを作りながら考えていました。このおぶせ未来工作スクールシリーズに参加したことのある参加者も全体のおおよそ半分ほどいて、去年までの講座で学んだことを活かしてくれているのかな。と感じました。

オモリンピック開幕!

2日間の期間で1日目はシミュレーションでの操作練習と、テーマに沿ってオモリンピックの競技開発を行いました。2日目はその開発の続きからでした。
どのチームも1日目の時点で目指すべき形は見えており、2日目の午前中早々で様々なʘmʘchimを使った競技が開発され、午後には競技会が開始されました。
エリア内にちらばったキューブ状の木片を自陣に集めるゲームであったり、様々な障害が仕掛けられたコースを周回するレースであったりと個性も発想も全く異なる6つの競技に、それぞれのチームのʘmʘchimを持ち寄って、操作をプログラミングして参加しました。
どのチームも一度遊んでもらったうえで、難しかったところや新しいアイディアをもらったところを直して競技会の中でもどんどん競技を成長させていってくれました。

むすび

いままでの未来工作スクールは何方かと言えば、用意された(こちらで用意した)課題に対してプログラムを作る。という形が多かったのですが、今回はʘmʘchimというツールは使いますが、遊びかたは参加者のみんなに決めてもらいたい。という視点からオモリンピックの競技を作ろう。というテーマにしました。
結果としてツールで課題をクリアするだけでなく、遊び自体を自分たちで作るという創造的な空間とすることができたと考えています。

この記事を書いたクリエイター

プログラミングのハカセ

よーだ

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