BLOG

未来工作BLOG

2019.06.18

信州Makers教室 東信地方レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
去年に引き続き、長野県教育委員会の主催、運営未来工作ゼミで6月16日に信州Makers教室<東信地区>が行われました。東信地区では初の開催となります。その時の様子をレポートします。

信州Makers教室とは

DSC06043
信州ものづくり教室は、長野県教育委員会が主催する県内の小・中学生を対象に、生み出したアイディアを3D プリンタやカッティングマシンを使って自分たちで形にするワークショップです。未来工作ゼミは昨年に引き続き運営を任されました。
午前中は3Dプリンタやカッティングマシンを使ったものづくりを楽しみ、午後はKeyたっちと工作、Scratchを組み合わせて発明をするという内容です。
今回は科学の甲子園ジュニアの地区予選も兼ねたので、小学生の部と中学生の部に分かれての実施でした。

小学生の部

DSC06057
小学生は北信地区と同様にカッティングマシンを使って自分の名札を作ったり、3Dプリンタでいろいろな形状をプリントアウトしてみたりして、まずはツールになれるところからスタートです。
DSC06065
課題は会場にあるツールを使って「発明を作る」こと、目の前にあるものをいじくりまわして、どんなものができそうかをチームで話し合いました。
DSC06087
プログラムもいじくりまわしていると、ふとしたきっかけで起こった動きで何かひらめいたようです。
決まった手順やテキストは用意していません。参加者のみんなの好奇心とアイディアだけが勝負です。

中学生の部

東信地区では中学生は合計で4チームの参加となりました。科学の甲子園ジュニアの地区予選として工作とプログラミングで課題に挑みます。
DSC06071
DSC06072
DSC06082
DSC06083
ネタバレになるので詳細なルールは本記事では書きませんが、基本的にはスタート地点からゴールとなる床面までボールを転がす、いわゆる「ピタゴラスイッチ」のようなものを作って競ってもらいました。
4チームともそれぞれに個性が出た作品作りになりました。プログラミングをどのように生かすかも、チーム内のプログラムの力と工作の力を見極めて、相談して決めていきました。

小学生の部 作品紹介

DSC06107
東信地区のレポートでは、小学生チームの作品をクローズアップして紹介したいと思います。
この作品は「目覚まし時計」カッティングマシンで切り出した数字がついた文字盤が目を引きます。頭のベルを模した部分は3Dプリンタで出力した特注形状です。
実際には音はベルではなく、接続されたパソコンから指定秒数後に鳴動します。おとも偶然現地にあった金属のベルの音色を録音して加工していたので、本当の目覚まし時計のようでした。また、内蔵されたKeyタッチの基盤を通してパソコンに接続していて、スイッチを押すことでベルが止まる仕組みもきちんと組み込まれていました。
DSC06132
もう一つのチームの作品は、両サイドからレバーを使って押し合って、ロボットの人形が倒れたら負け。という紙相撲のようなルールのボードゲームでした。
ロボット部分にKeyタッチとパソコンを接続して、ロボット同士がぶつかると打撃音がするようになっていました。
特筆すべきはその工作の制度で、押し合いに使うレバーは外れないように箱に溝を掘ってはめ込んであり、ロボットにつなぐコードをだすKeyタッチの部分は箱にビルトインできるようにもなっており、細部も含めて正直プロの仕事です。

中学生の部 競技会

DSC06159
中学生の部の競技会はチーム数が多かったこともあり、大盛り上がりでした。
ルールどおりにボールがゴールに落着するか審判員の先生方も真剣にチェック。ところが本番でボールが緊張したのか、なんと全チームボールがうまく転がらずに途中で止まってしまう事態に。これには審判員の先生の大岡裁きで全チーム泣きの一回で審査することになりました。
DSC06146
わずかな調整時間で全チーム必死で不具合を修正し、めでたく全チーム完走となりました。
競技会である以上、順位はついてしまったのですが各チームとも創意工夫や、逆にできることとできないことを切り分けた取捨選択があったりと非常に見ごたえのある競技会となりました。中・南信での競技も楽しみです。

むすび

DSC06170
これにて信州Makers教室の前半となる北信・東信地区での開催がひと段落となりました。
参加してくれたみんなは、朝の10時から夕方16時までという長時間でしたが、誰一人と集中力を切らさずに素晴らしい作品、白熱の協議を見せてくれました。
続けて6月29日と30日に開催される中・南信でも集まってくれた参加者たちの作品を見るのが今から楽しみです。

この記事をシェアする

一覧へ戻る

TOP