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未来工作BLOG

2019.06.17

信州Makers教室 北信地方レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
去年に引き続き、長野県教育委員会の主催、運営未来工作ゼミで6月15日に信州Makers教室<北信地区>が行われました。その時の様子をレポートします。

信州Makers教室とは

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信州ものづくり教室は、長野県教育委員会が主催する県内の小・中学生を対象に、生み出したアイディアを3D プリンタやカッティングマシンを使って自分たちで形にするワークショップです。未来工作ゼミは昨年に引き続き運営を任されました。
午前中は3Dプリンタやカッティングマシンを使ったものづくりを楽しみ、午後はKeyたっちと工作、Scratchを組み合わせて発明をするという内容です。
今回は科学の甲子園ジュニアの地区予選も兼ねたので、小学生の部と中学生の部に分かれての実施でした。

テクノロジーを活用

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北信地域の会場は信州大学教育学部内の講堂でした。昨年と同じく部屋の中には3Dプリンタや、紙を自動でいろいろな形に切ってくれるカッティングマシンを揃えました。
参加者にはチームの席に着席後、カッティングマシンを活用してカラフルな名札を作ってもらったり、3Dプリンタの出力を体験してテクノロジーに慣れてもらいました。
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3Dプリンタは熱で溶かしたフィラメントを絞り出して物体の下方から徐々に積層して三次元物体を作成します。ものすごく乱暴に言うとプラスチックで作るソフトクリームみたいな感じです。
プラスチックの太さは数ミリなので、時間をかけて積み上げることで複雑な形状も作ることができます。だんだん形ができている様子は面白く、大人も子供も見入ってしまっていました。

それぞれの課題に挑戦

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ツールに慣れた後はプログラミング言語のScratchやなんでもキーボードにできる秘密道具「Keyタッチ」を使っての作品制作になりました。
小学生の部では「プログラミングを使って発明しよう」をテーマにして、使って触って面白かったツールや、ひらめいたアイディアを使った発明にチャレンジしました。
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一方で中学生の部は、科学の甲子園ジュニアの北信予選となっていましたので、真剣にとある競技に挑戦してもらいました。
ルールはネタバレになってしまうので本記事では詳しく書きませんが、ご覧の写真のような、いわゆる”ピタゴラスイッチ”的な作品を制作してその完成度を競ってもらいました。

小学生チーム成果発表

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小学生の製作時間は3時間弱ありましたが、時間がたつのはあっという間でした。最後には作った発明品をそれぞれのチームに発表してもらいました。
こちらのチームの作品は「防犯アラーム」手順を踏まずに扉を開けると、プログラムで感知してけたたましいけたたましい警報を鳴らします。手順通りに空ければ警報が鳴らなかったり、一度なった警報を止める仕組みがあったりと、使い方を考えて作られていたのが印象的でした。
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次のチームの作品は「風車」一見してプログラミングは活用していなさそうですが、一生懸命あおいで風を起こすと、風車の軸がスイッチを次々と押してプログラムが作動し、様々な音を奏でるという楽器のような風車になっていました。
風で動くので、たとえば鳥獣被害の対策に使ったりもできる発展性を感じさせる発明でした。
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小学生最後に発表してくれたチームの作品は「金庫」でした。開けたときにアラームが鳴る仕組みはもちろんあったのですが、実はこの金庫、決められた手順通りに開けたときが真価を発揮しました。
金庫の数字パネルを押す、ダイヤルを回す、扉が開くといった行動に対して、ピッと鳴ったり、カリカリと金庫のダイヤルのあの音がしたり、扉を開くとギギギッときしむ音が鳴ったり、動作に合わせてSEを鳴らす機能がついていたのでした。
一部プログラムがうまく動かなくて悔しい思いもしたのですが、まるで物語に出てくるようなこれぞ金庫といったものをダンボールで再現してくれました。

中学生チーム競技会

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中学生チームの競技会用に出来上がった作品はこんな感じ。かなりの大物作品で時間内によく完成させたと思います。
今月末に中・南信のMakers教室も控えているので細かいルールはこの記事では伏せておきますが、基本的にはボールをうまく地面まで運ぶことが重要な競技でした。

むすび

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今年で2年目となった信州Makers教室ですが、内容に関してはこの1年で未来工作ゼミが新たに学んだことを生かしパワーアップできたと思います。
2019年6月の末には中・南信でもMakers教室を開催し、全4回、長野横断でモノづくりの楽しさを県内にひろめていきたいと思います。

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