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未来工作BLOG

2017.09.29

【プログラミング教育】飯田市立緑ヶ丘中学校(発表会)

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
8月28日~9月1日にかけて飯田市の飯田市立緑ヶ丘中学校でアプリ開発講座を開催しました。
その時の様子をレポートします。
本講座はプログラミング教育実証事業の一環で実施されています。
1日に70分の講座を5日間、以下のスケジュールでScratchを使ってアプリケーションを開発します。
いよいよ最終日の発表会です。どんなアプリが完成したでしょうか。

  • 1日目:アイディアソン(アイディアの抽出)
  • 2日目:アイディアソン(アプリケーションの設計)
  • 3日目:アプリ開発作業
  • 4日目:アプリ開発作業
  • 5日目:アプリの仕上げと発表会

アプリの仕上げ

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最終日は開発でもう少しこうしたい、というポイントを中心に作りこむ仕上げの時間からスタートしました。開発中は気にしていなくとも、実はあると良い要素に、音があります。ボタンを押したときや絵が動いたときに音が出るだけで、とてもアプリとしての“手触り”がよくなります。
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チームごとに限られた時間の中で、どんな要素が必要か考えながら仕上げ作業をしていきます。
泣いても笑っても時間には発表用にまとめなければいけません。限られた時間だからこそ、本当に必要なモノやこだわりがあるものが見えてきます。
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この日は学校の先生や教育委員会の方など、見学者も多数。実は最初は皆ちょっと緊張していました。ですが、開発が始まったとたん意識が自分たちのアプリケーションに向いたため、緊張はどこかに吹き飛んでいた様子です。
完成に向けて、真剣な表情で黙々と作業していました。
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時間の最後は発表シートの記入です。同時に発表する人も決めて、自分たちが一週間で作ったアプリケーションがどんなものだったのか、どんなふうに使ってほしいのか、改めて考えてみます。
とはいえ、最後の最後まで開発していた人もいたのかも?

発表

アプリの仕上げが終わり、発表シートに書きこんだらチームごとに発表です。

チーム:スカイピース

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スカイピースの作品は、提出物の確認を楽にするために、そもそもの宿題(提出物)をなくすためのアプリ「ペンタゴン」です。
スカイピース_発表シート
スカイピース_発表シート
スカイピース
こちらの画面は、国語のシューティングゲーム。読みにあう漢字を撃って回答します。
英語、国語、数学、理科、社会とそれぞれ違うジャンルのゲームがあり、5角形のメニュー画面からプレイできる所からアプリの名前が決まっています。
宿題をゲーム化するというアプローチに対して、すべての教科で別のゲームを作る。というアイディアを聞いた時は果たして時間内でできるか内心、心配していましたが、チーム内で話し合って5人それぞれが責任を持って一つずつゲームを完成させる事が出来ました。
残念ながら時間が足りず、ゲームに効果音などはつけられませんでしたが、それはこれからの開発課題とするようです。

チーム:シアター

DSC02547
シアターチームは提出物を出したくなるような確認集計アプリ「カクテム」を開発。
シアター_発表シート
シアター_発表シート
シアター
クラス別、男女別にどれだけの人が提出しているのか比率が出てポイントが付くため、競争が生まれます。
提出物が集まらなくて大変。という課題に対して、みんなが提出物を出したくなるように工夫しよう。という発想から生まれたアプリケーションです。
この発表会では学校の校長先生も見学に来てくれて、各チームの発表の後にコメントをもらう事が出来ました。学校の困っている事をアイディアを考えて、実際にアプリを作って解決する。という試みを立派に達成した生徒のみんなに、校長先生も感心しきりでした。

チーム:トライアングラー

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クラスの班分けを手早く行うためにトライアングラーが開発したのが「奇跡の席替え~運命的な出会い~」です。アプリの名前にも並々ならぬこだわりを感じます。
トライアングラー_発表シートトライアングラー_発表シート
トライアングラー
ダーツで班を決めて、サイコロを振ってその班の席の位置まで決めてくれます。男女の別を選択することで、席がきちんと男女入れ違いになるように考えられています。
サイコロの絵もどうやって書けばうまく書けるのか、2次元の展開図を一度書いてみて数字を書き入れるなど、一見気がつかないところにも、制作のこだわりがちりばめられています。
惜しむらくは、目が悪い人を前の方の席にする。と言う機能と、休んでいる人の分も席を決められるという補助的な機能まで作る事は出来なかったようです。これも今後の課題として挑戦してもらいたいと思います。

むすび

他の実証校とは違い、放課後の時間を使って1週間通しでの開発となった緑ヶ丘中学校。
使える時間は他校と同じくらいのはずですが、まとまった時間ではないせいか、やや忙しく感じました。開発を指導するメンターも勝手が違って大変だと思いますが、無事素晴らしいアプリを開発に導いてくれました。
また生徒たちもとても前向きにテーマに挑んでくれ、アプリを作りきる根気や、細部に対するこだわりに驚かされました。
これを持って実証講座の開催自体は全ての学校で完了となりますが、せっかく開発したアプリ、他の学校ではどんなものを作ったのかそれぞれに動かしてみてもらいたいと思っているので、全体をインターネットでつないだ全体発表会を企画中です。
そちらの様子もレポート予定ですので、おたのしみに。

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