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未来工作BLOG

2017.09.15

【プログラミング教育】信濃町小中学校(発表会)

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
8月7日、8日、9日に信濃町の信濃小中学校でアプリ開発講座を開催しました。その時の様子をレポートします。
本講座はプログラミング教育実証事業の一環で実施されています。
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1日に70分の講座を2回セットとして、以下の様なスケジュールでScratchでアプリケーションを開発します。3日目はいよいよアプリの完成。作ったアプリをみんなに見てもらう発表会です。

  • 1日目:アイディアソン(アイディアの抽出とアプリケーションの設計)
  • 2日目:アプリ開発作業
  • 3日目:アプリの仕上げと発表会
  • アプリの仕上げ

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    この日はアプリの発表会と言う事で、関係者の大人たちが見学に来ていました。
    みんな緊張してしまうかな。とやや危惧していましたが、意に介せずに黙々と自分たちのアプリを仕上げてくれました。
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    ペンギンチームは二人でアプリにつける音楽を選んでいる様子。「音」の要素が付くだけでぐっとアプリっぽくなるので、選ぶ目も(耳も?)真剣です。
    ちなみにペンギンチームは音を付けた後も時間があったので、ルーレットが回っている間、キャラクターのペンギンがアニメーションするように二人で手分けをして絵を描いていました。時間があればもっと良くしよう。という様に自分たちで考えてその先を作っていけるのは、今回の講座の利点です。
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    ペンチームはダジャレを音声で読み上げる機能を付ける班と、ダジャレを言う人と言われる人のアニメーションを強化する班に分かれて作業中でした。やはりチーム内で役割を持つことで自分の作品としての愛着が強くなってきて、細部へのこだわりが出てきます。
    Scratchはラスタ式、ベクタ式の画像の加工だけでなく、音声の録音や簡単な波形編集も一つのツール内でできるため、今回の様なゼロからアプリを作るワークショップでは重宝しました。

    発表

    各チームとも前半でしっかりとアプリの完成度を上げて発表会に臨みました。

    チーム:ペン

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    ペンチームはサムいダジャレを言って体感温度を涼しくしてくれるアプリ「洒落凍LD」(しゃれこおるど)を開発。アプリ名もダジャレになっています。
    ペン_発表シート
    ペン_発表シート
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    画面はこの様な感じ。水色の服を着た「ダジャレを言う人」が赤い服の「ダジャレを言われる人」に向かって歩いてきて、立ち止まってダジャレを言います。ダジャレはチームメンバー達の声を録音した棒読みの音声で再生されるため、寒さもひとしおです。
    言う人が歩くアニメーションのパターンをなめらかになるように増やしたり、言われる人がダジャレを言われた後の凍りつくタイミングを秒単位でこだわったり、実は細部まで作りこんだ作品になっています。

    チーム:四太郎

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    四太郎チームは暑い図書館に滞在する時間を減らすナビアプリ「Bookナビゲータ」を開発。
    四太郎_発表シート
    四太郎_発表シート
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    画面はこの通り、アプリをスタートすると読みたいジャンルを選択することができ、お勧めのタイトルも一覧で表示してくれます。ポイントはナビ機能で、手書きで書いてスキャンして取り込んだ図書館の地図の上を出入り口から矢印が案内してくれます。
    発表の時は小学生用に未来工作ゼミでデザインした発表シートを使いました。読み上げていくだけでアプリのアピールポイントや次回の抱負まで発表できる優れモノです。
    このチームはチーム内でだれがどこを読むかをあらかじめ決めて、書き込んでいます。

    チーム:ペンギン

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    ペンギンチームは外遊びの内容をルーレットでお勧めしてくれる「ペンギンルーレット」を作りました。
    ペンギン_発表シート
    ペンギン_発表シート
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    画面にはこの通り、かわいいペンギン型のルーレットがあり、「ぶらんこ」や「てつぼう」など外遊びの内容が目になっています。
    スペースキーを押すと音楽とともにルーレットが回り出し、遊びの内容を決めてくれます。ルーレット中は外枠のペンギンも愉快にアニメーションするなど、見た目が華やかなアプリになりました。
    実は、ペンチームに触発されてか、このアプリもルーレットの目が決まった時に内容を読み上げてくれる機能が付いています。見た目だけでなく機能も盛りだくさんのアプリができました。

    アプリを動かして見てもらおう

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    発表が終わった後は、見学のお客さんも交えて他のチームが作ったアプリを動かしてみました。自分たちの作ったアプリの動かし方をレクチャーする姿は誇らしげです。
    制作中は集中している事もあり、他のチームの作品はあまり見れなかったようですが、どのチームも動きも見た目もよくできていたので、動かしていて大人も楽しかったです。
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    今回の講座では、プログラミングの技術の習得と言うよりも、アプリ開発をアイディアの創出から実装までを通しで行う事い、プログラミングと言うものは楽しいもので、活用すれば身近な誰かを楽しませたり、困っている友達を助けられるんじゃないかという気付きを持ってもらう事を目標にしています。
    今回の信濃町でも、やはり特筆するべきはそのアイディアです。一見プログラミングで解決できそうにない「夏の図書館が暑い」「みんながもっと外で遊んでくれるようになってほしい」といった問題を、コンピュータでどう解決するのか。私たちも驚かされるようなひらめきが出てきてくれました。

    むすび

    今回の講座で作成されたアプリは、信州未来アプリコンテストゼロへの出展を予定しています。彼らが考えた光るアイディアはこう言ったコンテストでも注目されると思います。
    今回講座対象としている受講生はみんなプログラミングなんてやった事がない。という人がほとんどですが、こう言った経験をすることで、もっと作ってみたいと思ってもらえればと考えています。
    本事業の講座も残すは飯田の中学校、二校です。レポートをお楽しみに。

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