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未来工作BLOG

2023.10.02

研究員ののん気なコラム(ちーくん#2)

こんにちは!!

最近の趣味は熱帯魚鑑賞のちーくんです!
やぁっと過ごしやすい気温になってきましたね。

秋を感じますね、秋。
秋といえば芸術の秋!ということで、今回はダンボールドラゴンの制作を通して「作品づくり」のお話をしようと思います。
激レア(?)真面目なちーくんですよ。

それではどうぞ〜

そもそも作品ってなんでしょうか

ちーくんはプレクラ関わらず、何かしら作っています。

例えば、そうですね。いわゆるガンプラだとか、落書き(アナログ、デジタル問わず)、水槽のレイアウト、ダンボールを使った有象無象、紙工作、直近だとあんまりですけれど絵画、集めたフィギュアを飾る台、替え歌、お話、キャラクターなどなどなど…。

あげ出したらキリがないですね。
もう本当に「作っているもの」を探せばわんさか出てきます。
(出てきすぎている。なんならこのコラムもその一つと言えちゃうかも)
きっとこれを読んでくださっているみなさんも、思いの外たくさん出てくるのではないでしょうか。

そんな「作っているもの」の中になんだか思い入れがあるものはありませんか?
幾つかあるかもしれませんね。
ではその中でも、「そのつもり」で思いを込めた作品はありますか?
より少ない数になったんじゃないでしょうか。

それをちーくんは「作品」であると考えています。
普段の流れの中で生まれたもの、というよりは、わざわざ時間をかけて、意識を向けて生み出したもの。そんな感じです。

きっとそれぞれに「作品」の定義はあるかと思いますが、今回この定義で行かせていただきます。

作品づくりその① コンセプト

コンセプトを簡単に言えば、「作品」を通して感じてもらいたい事や考えてほしい事、願いでしょうか。
ちーくんは生き物が好きでよく屋外へ観察しに行くのですが、外の生き物は皆種類、大きさ問わず生きている事に必死だなと思うんですね。
何かを食べたり、子孫を残したり、逃げたり、隠れたり。彼らの「いのち」は佇んでいるだけでも、何か強さの様な空気を纏っています。

純粋にこの必死さに宿る「いのちの力強さ」を「作品」を通して感じてもらい、ちーくん含め作品の前にたった人には自身の「いのち」に少しでも意識を向けてほしい。
そんな願いが今回のコンセプトになります。

作品づくりその② モチーフ

コンセプトが決まりましたら次はモチーフです。
モチーフは参考にするモノ、コトのことで、今回でいえばドラゴンがモチーフに当たる部分です。

ドラゴンの理由は2つ。

・架空の生き物に造形的リアリティを持たせ、より「生きている」感じを際立たせたい
・キャッチーであるので見てもらいやすい

架空の生き物でなくとも上記のことができますが、みなさん実在する生き物を見てすごく意識しますか?
普段の生活で生き物を見て、「あ!〇〇だ!」と見かける度嬉しくなりますか?
実際そこまで生き物に意識を向けられる方は、わざわざ集めない限り少ないと考えています。

ドラゴンをリアルな生き物の様に見せることで意外性を持たせ目に止まりやすくし、先ほどのコンセプトも強調される可能性もあるのでモチーフとしたわけです。
(書いてたら意識を向けられない生き物の方がコンセプトに適う気もしてきましたので、次回作のタネとします)

作品づくりその③ 形態

コンセプトがおおよそ固まったら、次は作品の形態を考えていきます。
どう作るか。
ざっくり分けると「2D」(絵や写真など)、「3D」(彫刻や工芸品など)ですね。
もっというと細かく分かれますし上記の2つ以上になりますので、興味のある方はぜひ調べて見に行ってくださいね。

今回「3D」でいきます。
今回のコンセプトを表すにおいて大切だと思っていることは「存在感」です。
特に3D作品は形を伴いますので存在感が実感してもらいやすい傾向にあります。
ここまでになんとなくラフ絵にしてみたり、大きな作品の場合は小さな試作を作ってみたりします。(これは2D、3Dともに行います)
準備はとても大切です。
ただちーくんの3D作品の場合どんなポーズの、どんなドラゴンを、どこまで、どんなサイズで作るかを考えた時点で実制作に入ることがほとんど。
作りながら最良の形に近づけていく、そんなスタンスで進めます。

作品づくりその④ 素材

今回使用するのは最初にも書きましたダンボール、それもできるだけ柔らかいダンボールを探して用います。
素朴で温かみがあり、小さい頃から慣れ親しんだ材なので使っていきたいと思います。
それと柔らかいダンボールの質感はどこか肌の様な印象を持っているため生き物を作るにあたっては、真面目におすすめしたい素材です。
(amazonダンボールをぜひ使ってほしい。)
基本これだけです。
眼球のみ「威力」がほしいので埋まってしまわない様他の素材を見繕っていきます。
眼球に関してはいくつかの方法での試作やカラーバリエーションを作ってから慎重に取り付け位置を決めていきます。
眼球の持つ「威力」や「表情」は侮ってはなりません。
(写真は試作段階ですが、きっと伝わるはず…)

話が少し逸れてしまいましたね。
さてこれで「コンセプト」「モチーフ」「形態」「素材」が揃いましたので、実制作に移っていきます。

作品づくりその⑤ 実制作

多くは語りません。ただ作っていきます。
ここで意識したい事は説得力のある形、緊張感のあるポーズと切り取り、カッコよさの3つ。

説得力生き物として、「本当にいそうだな」と感じてもらえるか。
緊張感作品として、「いい形だな」と感じてもらえるか。
カッコよさドラゴンとして「カッコいいな」と感じてもらえるか。

実制作に関しては自己満足いくまで作り込んでいきます。
ここの自己満足が周囲から見た時、上記が伝わり「すごい」を超えたものだと嬉しくなります。

作品づくりその⑥ 展示

これは多くの制作系に言える事ですが、作って終わりではありません
試作だって習作だって、遊びで生まれたものだって、そして作品にだって終着はあります。

今回の場合はそれが「展示」にあたります。
展示は作っている段階から「どう置くのか」を考えます。
先に述べました通り、ちーくんは「いのちの力強さ」と説得力、緊張感、カッコよさ、これらを見た人に感じてほしいので、
より伝わりやすい様に置きたいわけですね。
周りの雰囲気や光の具合によっても考える事は変わってきます。

試しに置いてみたの様子。
左は意識を向けて置いていない為、半端な印象である。(そもそも完成してないから半端ですが)
一方右は背景や角度、光に向きまで意識を向けている為、存在感が際立っている。

終わりに

こうして「作品づくり」が行われ、みなさんの前に作品がお目見えするのです。
今回のダンボールドラゴンはプレクラ文化祭にて展示予定ですので、ぜひ会いにきていただければと思います。

本コラムではちーくんの「作品づくり」を紹介させていただきました。
ものづくりが好きで本コラムを読んでいただいたとしたら、一度自分の「作品づくり」について考えてみると面白いかもしれません。
そしてそのまま「作品づくり」できたら楽しいでしょう。
また作らなくとも「作品」を見た時、きっと作品に対する見る目が変わっている事でしょう。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!

この記事を書いたクリエイター

PLAY&CRAFT 主任研究員

ちーくん

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