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研究員ののんきなコラム(そねちゃん#1)

こんにちは!
PLAY&CRAFTのそねちゃんです。

 

プレクラに入会するときには必ず、
お子さまについてのアンケートを書いていただきます。
最近ご入会いただいた方は記憶に新しいかもしれませんね。

 

このアンケートの中で、答えるのに時間がかかったとよくお声をいただくのが、
「お子さまのステキなところを10個教えてください」という項目。

 

 

「あぁ、たしかに10個出すのに時間がかかった!」と思い出した方もいるかと思います。

じつはステキなところに意識を向けるのは難しい

かくいう私も、息子と娘のステキなところを10個ずつ書き出してみたとき

とても時間がかかりました。

 

普段いいところをたくさん見ているはずなのに、いざ10個書くとなると、

最初の数個はスラスラ出ても最後の方は絞り出すようになんとか、という状態。

 

そして不思議なことに「ここはステキだけど、もうちょっとこうなってくれたらなぁ」と

直して欲しいところが思い浮かんでしまうのです。

 

私と同じようになった方はいるでしょうか。

 

じつは、このように親が無意識に子どものネガティブな点を

気にしてしまうことはよくあることだそうです。

 

大昔、人間は厳しい生存競争の中で生き残るために、

パターンの乱れに注目する能力が発達したと言われています。

だからネガティブな情報に目がいってしまうは脳の設計上自然なことなのです。

ストレングス・スイッチ

メルボルン大学のリー・ウォーターズ教授は、

ネガティブなことに注意が行きがちな本能を踏まえた上で、

あえて意識的にポジティブなこと(子どもの強み)に着目し、

子ども自身が自分の強みを認識できるようにアプローチする

ストレングス・スイッチ」というテクニックを提唱しています。

 

リー・ウォーターズ著

『ストレングス・スイッチ~子どもの「強み」を伸ばすポジティブ心理学~』には、

 

・子どもが自分の強みを知って、成長させて、それを発揮して活躍できるようになること

・そのために周りの大人が「足場を組む(子どもが強みを築くために必要な資源やサポート)」こと

 

について詳しく書かれています。

 

一部抜粋してご紹介すると、当書では幼少期から思春期まで(12歳頃まで)の時期を「冒険期」とし、

 

子どもは遊び、探検し、潜在的な強みを使って楽しむ。(中略)

この時期には、大いに子どもを遊ばせよう

 

と提唱し、この時期の親の役割を

 

過度の重圧にならないように気をつけながら、

子どもが特定の活動に情熱を持って取り組む機会を与えることだ

 

と記しています。

 

まさにプレクラに通っている子やその親御さんのことだなぁと、

この本を読んでいてみなさんの顔を思い浮かべてしまいました。

 

そして、プレクラがそれを実現できる場所なのだということを改めて誇りに感じました。

子どものステキなところを声に出してみよう!

冒頭で記したように、人は脳の設計上ネガティブな情報に目がいきがちです。

そして、日本人には昔から謙遜を美徳とする文化があることも相まって

なんとなく自分の子どもを人前で褒めるのに躊躇してしまったりすることがあります。

 

ですが、少なくともプレクラでは遠慮なくお子さんのステキなところを

声に出していただきたいと思っています。

(アンケートにも「親バカ全開でどうぞ!」と書いてありますね!)

 

小さなことでもお子さまのいいところを意識することが「ストレングス・スイッチ」の第一歩なので、

まずはプレクラでそねちゃんを見かけたら世間話でお子さんの自慢話や

最近のかわいかったエピソードなどを話してみる、なんてのもいいですよ。

 

そういう話は親御さんの愛情が感じられて、私はとっても大好きです!

 

親御さんが書いたアンケートを読むのも大好きで、

ステキなところに「ぽちゃっとしててかわいい」とか「わらったときのまゆげ」とかが書いてあると

「わかる♡かわいい♡」と目がハートになりますし、親御さんの愛に心が温まります。

 

日々の生活の中ではどうしても「ちゃんと宿題をやって欲しい」とか

「片付けできるようになって欲しい」とかいろいろ気にしてしまうのは避けられないのですが、

プレクラのときだけは、と思ってステキなところ探しのお時間に思っていただけたら嬉しいです。

この記事を書いたクリエイター

PLAY&CRAFT 案内人

そねちゃん

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