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2020.06.15

中学校技術授業でプログラミング!新島学園中学校2年生授業_2020年前期レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
群馬県の新島学園中学校にて中学校2年生の技術科でプログラミング授業を行ってきました。その時の様子をレポートします。

中学校技術プログラミング授業「デジタル工芸教室」


新島学園は群馬県安中市にある中高一貫の私立校です。こちらでは技術科の授業として木工作品作りと情報を組み合わせた「デジタル工芸教室」という授業を行っています。
未来工作ゼミは毎年、中学技術科のプログラミング授業の開発と運営に協力しています。

自粛に負けずに体を動かそう!

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新型コロナウイルス感染対策として、いろいろな学校で休校となっており、今年度のプログラミング授業も開催できるか危ぶまれていました。
おりよく緊急事態宣言も解除され、県をまたいでの移動も注意したうえで解禁、学校での授業再開となったため、ソーシャルディスタンスの維持やアルコール消毒、マスク着用の徹底など対策を実施したうえで、対面での授業となりました。
この週はまだ分散登校ということで、1クラスの生徒は半分のみ、さらに授業時間も短縮授業ということで、例年行っていた2週間を連続しての授業は難しいということになりました。
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1週2コマ90分という限られた時間のため、今回はテーマに沿ってコマ内でプログラミング作品を制作してもらいます。
発明ツールであるキータッチを使った物理的な入力とScratchプログラミングを組み合わせて「自宅で運動不足にならないための道具を作ろう!」というテーマで開発します。新島学園では1年生の時にキータッチの基本的な使い方と、Scratchプログラミングの授業を行っているので、思い切っていきなりドンとテーマを渡してみました。
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まずは制作のサンプルも参考にしながら、チームに分かれてどんなふうに運動不足を解消するのかを考えてもらいます。
実は巧みなプログラミングをする以前に、どんな発想が出てくるのかなというのが楽しみであり、一番重要なところです。今回は運動という身近なテーマだったおかげか、アイディアで詰まる事はほとんどありませんでした。それぞれに、こうしたい!というイメージが固まっていき、プログラムや物理的な仕組みを手探りで組み立てていきました。

短い時間内で様々な作品が完成

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40分2コマのタイトな時間でしたが、生徒たちは集中して作り切ってくれました。どのチームもそれぞれに独自のアイディアや視点に基づいた作品になっていました。最後はみんなの前で発表もします。
こちらのチームはボウリングをモチーフにした作品です。一方だけを固定して転ぶように作った柱が並んでいます。アルミホイルをまいたボールを投げてあたると実際にピンが倒れて、さらに画面の中でも演出として宇宙人的なキャラクターた倒れるというもの。
軍手にもキータッチの接点を仕込んで、手を離したときに画面内でボールが飛んでいくなど、プログラム的にも仕組み的にも凝っていて楽しい作品でした。
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このチームの仕組みは、地面に置いたアルミホイルの板の上で、これまたアルミホイルを底に仕込んだ靴を履いて足踏みをして運動するというもの。
足踏みをするたびに画面の中でキャラクターが移動して、さらに背景が変わることでまるでいろいろな場所を旅しているような演出が流れます。足踏みをしているだけだと退屈ですが、風景が切り替わることで室内でもウォーキングができる優れものです。
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こちらは、アルミホイルとヘラで組み立てたラケットをもって、アルミホイルで包んだボールを打つことで画面内のペンギンが飛んでくる球を打ち返すテニスゲームのような作品。
まずはキータッチを反応させることでペンギンが動くということろから、ではどういう動きをしたら運動になるか。ラケットみたいなものを振って運動するなら、画面内でボールが飛んできて打ち返せるのはどうか。というように、いじくりまわしているうちにアイディアが固まってきて完成しました。

むすび

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ウィルス感染症対策で様々な学校さんがご苦労なさっているようです。今回の講座もオンラインでも対応できるように一応の準備はしていましたが、幸か不幸かオンラインの出番はなく対面で授業することが出来ました。
授業時間の変動や生徒が集まれるかどうかなど、この先も世間の情勢によってできることが変わってきますが、なるべく生徒たちが発想力やプログラミング的思考を使ってモノづくりを通した学習ができるように、臨機応変に対応していきたいと思います。
未来工作ゼミでは学校授業などのご相談も受け付けております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。

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