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未来工作BLOG

2019.07.09

木島平村小学校プログラミング授業レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
先日、長野県木島平村の小学校にて小学4年生を対象にプログラミング授業を行ってきました。
総合的な学習の時間を使って小学校でも必修となる”プログラミング”について学びました。その時の様子をレポートします。

Scratchで遊んでみよう

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今回プログラミング授業の対象となったのは小学4年生です。全校で29名1クラス全員がプログラミングに挑んでくれました。小学校の5時間目と6時間目、合わせて90分を使っての授業です。
デファクトスタンダードということでプログラミング言語にはScratchを選択しました。最近だと興味のある子は既に家でやっている場合も多いのですが、このクラスではやったことあるのは1~2人ほど、久しぶりにScratchキャットが動くだけで大騒ぎになり新鮮でした。
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まずは前半、ステージやスプライトリストなど画面の各所の見方と、コードエリアにブロックをおいたら何かが起こるんだよ。ということだけ伝えたら、Scratch3から登場した「サプライズ」の機能を使って物語を作ってみよう。というテーマで使い方に慣れてもらうことにしました。
「サプライズ」はスプライトや背景がランダムで選ばれる機能です。今回のテーマでは、突然登場したキャラクターと背景で即興でストーリーを考えるのですが、すでにキャラクターや場所が決まっていることで、こいつは何でここにいるんだろう?何をするんだろう?と疑問からアイディアが自然に湧いてくるという利点があります。
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制作は班ごとのグループワークで行ってもらいました。小学校のクラスのような集まりでは、すでにある程度のチームができていてグループでの制作に慣れている場合が多いので自然とああしたい、こうしたいと意見が出てアイディアが膨らみます。熱中してしまってPCを操作する人が偏る場合があったので、交代で操作してね、と定期的に声をかけるように心がけました。
10分という制作時間のリミットを設けて、最後は班ごとに作った作品を発表してもらいました。
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作品発表では制作した班がそれがどういうものなのか、どういう動きをするのかを聴衆に説明しました。宇宙にいて無重力のように動き回るキャラクターや車に乗って旅をしているScratchキャットなど、いろいろな動きや音で物語を考えてくれる班ばかりでした。
一つの班の発表後はクラス全体に向けて、この作品に何かアイディアやアドバイスはある?と問いかけました。そうするとこうした方がいい、やこういう物語や設定を付け加えてみたらどうだろう、と色々なフィードバックが返りました。発表者は終わるや否や席に戻って行き、もらったアドバイスを生かして作品をさらに良くしようとしてくれました。
ただ、ほかの班の発表もちゃんと聞きましょうね。

Keyたっちを調べてみよう

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授業の後半はなんでもキーボードにしてしまう秘密道具「Keyたっち」を各版に渡して、その使い方を調べてもらいました。
Keyたっちを使ってみようというプリントを一緒に配って、さあこの秘密道具を使って何ができるか調べてみよう!というテーマでScratchとKeyたっちをいじくり回してもらいました。
ヒントはプリントにもある通り、電気の通るもの。です。
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ヒントを参考に教室中を移動して電気が通るものとKeyたっちを接触させて機能を調べます。筆箱のファスナーをつなぐと音が鳴ったので、別な班でも真似てみたら音が鳴らなかったり、なぜだろう?(そっちのファスナーはプラスチック製だからかな)
どうやらKeyたっちで反応するものを調べ終わったら、反応するものに対して命を吹き込んでみよう。というテーマでまたプログラムを作ってもらいました。
ちなみに、このテーマは少し抽象的に過ぎて半分くらいの班は苦戦してしまったので、しゃべらせてみよう。の様なもう少し具体的なテーマのほうが良かったかと思っています。
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こちらも最後は発表ともっと良くなるアイディアの聞き取りを行いました。
時間の都合で発表は一班だけになってしまいました。発表してくれたのはこちらの班で、掃除用具入れの取っ手でKeyたっちを反応させられることに気が付いて、触ると「きれいにしてね」と画面内で言う作品を作ってくれました。
この発表を見てほかの班もなるほどそうすればいいのか。と気が付いて自分たちのパソコンに駆けていったのですが・・・残念ながらここで時間切れ。時間が足りない。といわれながらこの日の授業は終了となりました。

むすび

今回の授業では、ScratchとKeyたっちに慣れて使い方のイメージを持ってもらうことを、ねらいとしていました。
両方ともなにかパソコンを使って面白いものが作れるツールであるというように考えてもらえたようなので、一旦はこの狙いを達成できたと考えています。
木島平村の小学校では2019年の通年を通して計5回の授業(すべて5-6時間目を利用)を行う予定です。いくつかの授業を通して最終的には学校や教室を楽しくするプログラミング+工作作品を作ってもらう予定でいます。
この授業を通して、プログラミングやコンピュータを活用すると自分たちのアイディアで自分たちの暮らしや生活を楽しく出来るのではないか。ということを考えてもらえればと思ってます。

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