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未来工作BLOG

2019.07.03

信州Makers教室 中信地方レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
去年に引き続き、長野県教育委員会の主催、運営未来工作ゼミで6月29日に信州Makers教室<中信地区>が行われました。その時の様子をレポートします。

信州Makers教室とは

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信州ものづくり教室は、長野県教育委員会が主催する県内の小・中学生を対象に、生み出したアイディアを3D プリンタやカッティングマシンを使って自分たちで形にするワークショップです。未来工作ゼミは昨年に引き続き運営を任されました。
午前中は3Dプリンタやカッティングマシンを使ったものづくりを楽しみ、午後はKeyたっちと工作、Scratchを組み合わせて発明をするという内容です。
今回は科学の甲子園ジュニアの地区予選も兼ねたので、小学生の部と中学生の部に分かれての実施でした。

さっそく作ろう!

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中信会場はやや町から離れた山の中だったこともあり、参加者は早めに集まってきてくれました。到着したらすぐに机の上にあるカッティングマシンや3Dプリンターに駆け寄って、様々な工作をしてくれました。使い方を教えたらほとんど自分で使えるようになってくれていました。吸収力高いですね。
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講座開始後は、工作で使うキータッチの機能を調べてもらいました。司会のアベちゃんは何も教えません。どんな機能があるのか、何に使えそうなのかを参加者に聞いて、そのアイディアを全体に共有します。「使い方を教える」ということをすると、往々にして正しい使い方があるのだと勘違いしてしまい、自分で創意工夫する思考が欠けてしまうため、このような導入を行っています。

中学生競技の内容

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中学生は科学の甲子園ジュニアの地区予選ということで、午前午後の時間を使ってとある競技に挑んでもらいました。
競技のルールは以下の通り。
・ボールを手から離して地面につくまでいかに7秒に近いかを競う
・多くても少なくてもダメ
・そのまま落とすのではなく、工作物を使っていかに時間を稼ぐかがポイント
・音が鳴る、見た目が変わるなどの課題を機械的な仕組みやプログラムで達成すると加点
・7秒から0.1秒離れるごとに1点減点(最大50点)
・時間要素50点、加点要素最大50点の100点満点で点数の高いチームが勝利
・作品テーマに沿って製作する
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今回は席に空きがあったということで、急遽大学生チームも編成しました。テーマはかぐや姫。竹の上からボール(姫?)が投入され、仕掛けを起動しながら下っていきます。
練習では6秒代後半と、かなり良いタイムを出していましたが、いざ本番一発勝負というところで、途中でボールが止まってしまうというまさかの展開に。途中で止まり、地面につかないまま最大で50秒経過すると時間要素が0点となってしまうかなりシビアなルールのため、大学生チームはまさかの合計4点となってしまいました。
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競技会なの、本番は審査員の先生がきっちり審査します。音が出たり物が動いたり、ギミックがいろいろあるのでどこで何が起こるのかをあらかじめ審査員に説明をしてからのスタートです。今回参加してくれた中学生からは「こんなに真剣に工作したのは初めて」という声も聞こえました。
時間にして4時間弱はありましたが、それでも大物工作をこの時間内でゼロから考えて作り上げるのはかなりハードだった思います。しかし中信の中学生チームは時間要素と加点要素合わせて63点という健闘をしてくれました。

小学生チーム作品紹介

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こちらのチームの作品は村づくりゲーム。時間内ずーっとプログラミングして完成したゲームです。森を歩いて木を切ったり、川に行って釣りをしたり、家を建てたりと、かのマインクラフトのような雰囲気のある2Dゲームでした。
キータッチを使って手前にあるような専用コントローラーも作ってくれてあり、とても完成度の高いゲームでした。作ってくれた参加者はおそらく素人ではありません。
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こちらの作品は釣り竿から伸びた針金を、段ボールで作った池に入れて楽しむ釣りゲームです。触れた接点(キー)に応じて釣れる魚が変わる仕様になっており、何が釣れたかは画面上の絵と録音した音声で教えてくれます。
この作品は最初、魚を釣るための接点が床にむき出したっだのですが、中間発表でほかのチームから出た、釣りをするなら水面のほうがよい。という意見を取り入れて大急ぎで池を作ってくれました。
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こちらは専用のゲームコントローラで遊ぶ脱出ゲームです。ふとしたことから迷い込んだ不思議な世界から脱出するというストーリー来でした。
参加者にもいろいろな興味があり、キータッチや段ボールでの工作を一生懸命になる子もいれば、ずっとプログラミングして自分の創作意欲を静かに燃やしているタイプの子もいます。静と動の違いはありますが、どちらのタイプも創造性は変わらないです。
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この作品は壁面に備え付けられている大きなダンボールが目を引きますが、一番の肝は脇に置いてあるボタンの付いたポールです。実はこれドアチャイムになっていて、押したボタンに応じて来客用、家の人用、泥棒用などの応答をするようになっています。
ダンボールで作ったものはチャイムを利用するためのドアです。中間発表でチャイムがあるならドアもあった方がいいよね。という意見を受けて壁に走って突貫でドアを作り上げてくれました。

むすび

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長野県を横断してモノづくりをしていく本年のMakers教室。中信で参加してくれたみなはアグレッシブに作りたいものを表現してくれて、とても力強かったです。
結構地域の個性が出ているのかな。などと考えつつラストとなる南信教室が楽しみになりました。

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