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2019.05.23

中学校技術授業でプログラミング!新島学園中学校2年生授業レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
群馬県の新島学園中学校にて中学校2年生の技術科でプログラミングを使った授業を行ってきました。その時の様子をレポートします。

中学校技術プログラミング授業「デジタル工芸教室」


新島学園は群馬県安中市にある中高一貫の私立校です。こちらでは技術科の授業として木工作品作りと情報を組み合わせた「デジタル工芸教室」という授業を行っています。
未来工作ゼミは毎年、中学技術科のプログラミング授業の開発と運営に協力しています。
去年の様子

なんでもセンサーやスイッチにできるKeyたっちで作品制作

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新島学園では、中学1年生から3年生まで各学年にプログラミングの授業、デジタル工芸教室を設けています。昨年は全学年最初の年ということで1年生は入門、2年生は応用、3年生はコンテスト出場を目指したチーム制作と位置付けてそれぞれ個別の内容を実施しました。
結果としては3年生がプログラミングコンテストへ出場し、見事受賞することとなりましたが、今年はさらに飛躍させるために、なんでもセンサーやスイッチにできる「Keyたっち」を全学年で活用していく方針としました。
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Keyたっちは簡単に言うと電極同士が触れたかどうか、電極間に電気が通ったかどうかをキーボード入力に変換できるツールです。
シンプル故に応用がきき、たとえばアルミホイルで作った太鼓に電極をつなげ、電極をつけたバチでたたけばパソコン上で音が奏でられる電子楽器がすぐに作れます。ほかにもドアと壁に電極を付けて空いているか閉まっているかを判断したり、足の裏と床に電極を付けて歩いているか(足踏みしているか)を判断したりとアイディア次第でとても簡単にプログラミングと工作を組み合わせたガジェットを作ることができます。
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2年生には物理世界の動きを計測してインタラクティブに反応するアプリケーションを、4コマかけて作成してもらいました。必然的に段ボールやアルミホイルを使って工作が必要になるので、パソコン教室は図工室と見まごうような状態に。これでもプログラミング授業です。

完成した作品たち

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4コマ目の中ほどの時間から展覧会と称してクラスの友達がつくったものを見せ合う時間としてみまわりました。様々にアイディアやこだわりが詰まった作品が誕生しました。
こちらの写真はアルミホイルと段ボールで作ったドラムセットです。段ボールをマスキングテープで装飾しているところや画面内のドラムと同じ配置になっているところにこだわりを感じます。プログラム自体はキーが押された(接触を検知した)ときに音を鳴らす。と非常にシンプル。
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こちらの作品は段ボールの反発を利用し、二つ折りの上下それぞれに電極(アルミホイル)を付けたボタンです。
上下のボタンで画面上のドラゴンを動かし敵キャラクタの攻撃をかわし、炎ボタンでやっつけるというゲームライクな作品が完成していました。
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こちらは形を作った針金Aと、レンズのない虫メガネのような形にした針金Bそれぞれに電極をつけ、双方が触れないように針金Aをたどっていくというゲームを作っていました。往年の「電流イライラ棒」というやつですね。当然中学生はオリジナルを知らなかったですが。

むすび

Keyたっちのように現実世界での現象をともなってプログラムで操作できると、なんとなく体感的にわかりやすいようです。
今回の授業では生徒たちは時間を忘れて作品制作に没頭していました。私たちも特に教えることも少なく、生徒たちが自分で動かして試行錯誤して失敗から学ぶという感じで自発的に作ってくれていたのが印象的でした。
未来工作ゼミでは学校授業などのご相談も受け付けております。ご興味のある方はお問い合わせいただければと思います。

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