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未来工作BLOG

2017.09.08

【プログラミング教育】天龍小学校・中学校(発表会)

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
8月1日、2日、4日に天龍村の小学校で、小学校と中学校合同でアプリ開発講座を開催しました。その時の様子をレポートします。
本講座はプログラミング教育実証事業の一環で実施されています。
本講座は70分を1コマとして計6コマの講座となっています。
天龍小学校・中学校では1日に休憩をはさみつつ2コマ消化して、3日間でアイディア発想からアプリの完成までを通しで行います。
今回は3日目、アプリの細部の仕上げと発表会です。

  • 1日目:アイディアソン(アイディアの抽出とアプリケーションの設計)
  • 2日目:アプリ開発作業
  • 3日目:アプリの仕上げと発表会

最後の追い込み、開発仕上げ

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最終日もスケジュールを確認して開発スタートです。
前半のコマでは2日目の開発で残してしまった部分や、さらにアプリを良くするにはどうするかを考えて開発を行います。
後半のコマは完成したアプリを動かしての発表会。発表後に先生や見学者の皆さんに使ってもらう体験会の時間も設けました。
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前日のまとめシートを読み返しながら、足りない機能を追加していきます。
足りないスプライトも、メンターと一緒に絵や文字を書いて追加していきます。
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ときには見学の先生の意見も取り入れつつ開発していきます。
もちろん未来工作ゼミのハカセたちも。あれやこれやアドバイスします。どういった意見を取り入れて、あるいは取り入れないで完成させるのか。この辺りもチーム内で話し合いながら進めます。
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風センサーを使うビューティフル・セブンチームはセンサーをデコレーションしてブラッシュアップです。せっかくだからかわいく作りたい。というこだわりもとても重要です。
各チームとも、最後の仕上げを頑張りました。

発表会!

完成したアプリをいよいよ披露です。この日も発表用のシートに記入して、皆の前で発表します。

テンリュウチーム

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テンリュウチームは、その日の天気と気温から結露するであろう廊下の位置を判別して注意報を出し、おすすめのルートを示してくれるアプリ「かいけつろ」を作りました。
テンリュウ発表シート
テンリュウ発表シート
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アプリの画面はこんな感じ、起動するとまずはその日の天気を選ぶ画面になり、天気を選んだあとはスライダーで気温を入力します。文字や数字ではなくてアイコンやスライダーで抽象的に入力させる部分がこだわりでした。
天気と気温から判別して、結露しやすい場所がモンスターの絵で表現されています。学校のどこからどう進めばいいか、職員室の前からキャラクターが動き出して、安全なルートを教えてくれます。

ビューティフル・セブンチーム

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ビューティフル・セブンが作ったのは強い風が吹いたら感知して音で知らせてくれるアプリ「はかるちゃん」です。
発表では”強い風”を室内で再現するために、うちわでセンサーを思いっきり扇いて動かしました。
ビューティブルセブン発表シート
ビューティブルセブン発表シート
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センサーの接点同士が接触すると、キーボードのスペースが押されたと言う信号がパソコンに送られます。Scratchでは「もし」「スペーキーが押されたとき」なら、音を鳴らします。
音がなるだけでなく、強い風が吹いていることを画面のグラフィックでもお知らせ。スタート画面やアプリを終了したときの演出などもあり、細かいところまで見せ方が考えられたアプリとなりました。

strongチーム

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strongチームは図形に親しみを持てる計算アプリ「図形電太くん」を作成。
平面または立体ごとに分かれた計算したい図形を選択します。そうすると図形が幅や高さを聞いてくるので、数値を入力すると平面であれば面積、立体であれば体積を教えてくれます。
strong発表シート
strong発表シート
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ポイントはなんとも言えない表情をした図形達。すべて開発時間にチームメンバーが書いた絵です。
図形ごとに個性が変わってみていて楽しく、自分の好きな図形ができそうです。計算中は面積・体積を求める公式がが表示されるので勉強中に表情と一緒に覚えることが出来て効率的?です。
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今回これらのアプリの開発テーマとなったのは、それぞれ天龍中学校の教頭先生が実際に抱えていた学校の課題です。
教頭先生に各アプリごとに動きや機能を見てもらって、コメントを貰いました。実際の学校で起きている課題というはとても身近です。顔の見える誰かが困っている。自分たちの通っている学校で自分自身も感じている課題。まずこういったことをテーマとすることで、アプリ開発を身近に感じれたと思います。
こうした上で更に発展として、地域、県、国、世界といった物が抱える課題も、実は同じようにアプリ開発で解決できるのでは?という気づきを感じてもらえたらと考えています。

作ったアプリを使ってもらおう

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最終日ということで、学校の先生方が見学に来てくれていましたので、先程発表した自分たちのアプリをチームごとにプレゼンしてもらいました。
どんなふうに考えて、どういうアプリを作ったのか見学の先生方も興味深げに聞き入っていました。
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自分たちで課題に対してアイディアを出して表現したものを、誰かに伝える。ということが3日間を通して実現できました。
実際にアプリを動かしてもらって、褒めてもらえたり、もっと良くするアドバイスを貰えたりもして、達成感ともっと開発したいという気持ちを持てたと思います。

むすび

実際の学校の課題に対して、アイディアを練って実際にアプリを開発する。大人でもなかなか難しいことと思いますが、天龍小学校、中学校のみんなはとても沢山のアイディアを出して、根気よく開発してくれました。
指導する飯田OIDE長姫高校の高校生メンターたちも、兄弟のように小中学生と一緒になって開発を教えてくれ、心強かったです。
本事業のプログラミング講座は、このあと信濃町小中学校、飯田鼎中学校、飯田緑ヶ丘中学校を実証校として続きますが、一番最初に非常に良い手応えを得られました。
続くレポートにもご期待下さい!

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