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未来工作BLOG

2017.09.07

【プログラミング教育】天龍小学校・中学校(アプリ開発)

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
8月1日、2日、4日に天龍村の小学校で、小学校と中学校合同でアプリ開発講座を開催しました。その時の様子をレポートします。
本講座はプログラミング教育実証事業の一環で実施されています。
本講座は70分を1コマとして計6コマの講座となっています。
天龍小学校・中学校では1日に休憩をはさみつつ2コマ消化して、3日間でアイディア発想からアプリの完成までを通しで行います。
今回は2日目、主な内容はアプリ開発の作業です。

  • 1日目:アイディアソン(アイディアの抽出とアプリケーションの設計)
  • 2日目:アプリ開発作業
  • 3日目:アプリの仕上げと発表会

いよいよアプリ開発!

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最初は昨日チームで考えたことを確認することからスタート。
どの課題に挑戦するのか、まとめシートを使ってアイディアのポイントや作成するアプリのイメージを見直します。
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確認が終わったらメンターの先生に教えてもらいながらどんどん制作していきます。
Scratchで制作するにあたり、どんなスプライトがどんな動きをすればいいのかをメンターと相談しながら進めていきます。
当然メンターの先生も迷うこともありますが、そんなときはチーム内で話し合って答えを出していきます。
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各チームでは主にプログラミング担当と、グラフィック制作担当に分かれて作業していました。両方共メンターにパソコンの操作やScratchを使うコツを教えてもらいながら進めます。
1日目の2コマ目でアプリのイメージを絵にしました。グラフィック担当は、まとめシートを確認しながらボタンや文字、キャラクターなどを書いていきます。
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製作中は生徒もメンターもとても集中していました。
作り始めは根気が必要ですが、自分たちで考えたプログラムが形になって動いた瞬間は、わあっと盛り上がり、そしてもっと良くするために集中した状態にに戻っていきます、アプリケーション開発の楽しさをちょっとわかってくれたように思います。
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そんな中「ビューティフル・セブン」チームは他とは違う動きを見せていました。
このチームは初日のアイディアで、風の強さを感知して音で伝える。というアプリケーションを作ることにしていました。
接触を感知してScratchに信号を送れるツールを使って、風センサーを作ろうとしています。
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この日完成したセンサーはご覧の通り。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、黒い端子につながっている銅線と、緑の端子につながっているアルミホイルが触ると電気が流れて、パソコンに信号を送ります。
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この仕組を実現しているのが、FabLab長野の協力で制作したこちらのツール。Arduinoというマイコンをベースに、端子に触れたときの電位差を感知してキーボード入力としてパソコンに伝えます。
キーボード入力として感知できることで、Scratchでも「何々キーをおした時」の調べるブロックで信号を受信することが出来ます。

この日のまとめ

毎日まとめシートを記入して、まとめの発表で終了となります。
まとめシートが有ることで、その日のうちに終わらせておきたい作業が明確になり、次の日にはまとめシートを振り返りに使うことが出来ます。

テンリュウチームの発表

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テンリュウチームのアプリは、結露で危ない箇所を地図で教えてくれるアプリ、この時点で「かいけつろ」とう名前も決まっていました。天気と気温を入力して自動でルートを動いて教えてくれる機能には、会場からおおっとどよめきが起きました。
テンリュウ中間シート
テンリュウ中間シート

ビューティフル・セブンチームの発表

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ビューティフル・セブンは、風の強さを測って音で警告してくれるアプリです。手作りのセンサーを利用してうまく警告音を鳴らすことが出来ていました。小学生の女の子たちチームならではで、画面の見た目も非常にかわいらしいアプリに仕上がりそうです。
ビューティフルセブン中間シート
ビューティフルセブン中間シート

strongチームの発表

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strongチームのアプリは、図形の問題をパソコンでやるために、数値を入力するとその面積や体積を自動計算してくれるアプリでした。
図形に親しみを持てるように、擬人化?されたキャラクターが計算してくれます。最終日はここに公式を表示する機能を追加するそうです。
strong中間シート
strong中間シート

むすび

自由闊達なアイディアが飛び出した初日とは変わり、アイディアをどうやってパソコンの上で表現しようか試行錯誤した一日となりました。結果、どのチームもアイディアを形にしたアプリを完成しつつあります。
メンターと生徒たちがチーム一丸となってアプリ制作に取り組む姿はとても頼もしく、最終日が楽しみになりました。

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