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未来工作BLOG

2017.08.07

【プログラミング教育】アプリ開発シミュレーション 長野市立三陽中学校職場体験

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。

今回は長野市立三陽中学校の生徒さん達が、職場体験に来てくれた様子をレポートします。

アプリ開発シミュレーション!

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未来工作ゼミのオフィス、アソビズム長野ブランチでの業務と言えば、未来道場を始めとするプログラミングワークショップが中心となります。
その中では、お題となるゲームの開発や、ガジェットと連携するプログラムの試作なども行っています。
せっかくなので開発を体験してもらおうと考えました。未来工作ゼミでは現在、プログラミング教育実証事業を行っており、そこではまさに小中学生にアプリ開発を行ってもらう事を目的としています。
事業でのアプリ開発本番を前に、シミュレーションも兼ねて職場体験の三陽中学生のみんなに、同様の事を行ってもらう事にしました。
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プログラミング教育実証事業でのアプリ開発は主に3つのフェーズに分かれます。

  1. アイディアソン
  2. 開発
  3. 発表

これらを70分をひとコマとして、計6コマで実施していく想定になっています。
今回のシュミレーションで挑戦してもらったのは、実証事業で実際にテーマとする予定の学校の先生からの要望「朝に自分の体調とその注意報が知りたい」です。なかなかピンポイントで内容が絞られていて、どうやって実現するか悩ましいテーマです。
最初は、アイディアを出してまとめるアイディアソンからです。話し合いながら、紙にアイディアや発想のもととなるキーワードを書き出していきます。
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発想方法も未来工作ゼミ独自の方法を試してみました。マインドマップに近い感じで、抽象的な概念から、より具体的なイメージ、内容に具象化していくことでアイディアを収束させます。
何々と言えば?これこれ。と言ったように順序立ててモノゴトを考える事ができるようにしています。
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喧々諤々の議論を経て、なんとかアイディアがまとまりました。
Scratchを体験するために未来道場のワークショップをやってもらった事もあり、ゲーム仕立てで体調と注意報をお知らせするアプリを開発することにしたようです。
内容が決まったら、開発に移ります。プログラミング担当、グラフィック制作担当に分かれてそれぞれ作業に移ります。
作業の全体量をみて作るものと担当を決める事は難しいので、メンターがサポートして担当を割り振る必要がありました。この辺りの知見はプログラミング教育実証の開発ワークショップにも活かしたいところです。

アプリ完成!

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完成したアプリケーションは、その日の天気と気温を入力するとシューティングゲームが始まり、ゲームのプレイ内容に応じて体調と注意報を診断してくれる。というなかなかに個性的な一本でした。
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天気と気温は熱中症や風邪などの身体的な健康の注意の評価に利用し、シューティングゲームのプレイ結果は、ショットの連射が遅いとテンションが低い、元気がないと判断。命中率が悪いと集中力が低下していると判断。など精神面の評価に利用するという形でした。
アイディアだけ聞くとはてな?となるところですが、実際に仕組みを聞いてみると理にかなっているように思います。
ゲームをクリアできたかどうかではなく、プレイ時の行動によって精神状態を判定しようというアプローチはかなり面白いものでした。
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完成後は発表として実際にアプリを使ってもらいました。ゲーム部分はかなりの辛口設定になっていたため、相当のハイテンションかつ集中力が高まっていないとクリアは難しいようでした。

むすび

職場体験に来た生徒さんは、プログラミングもScratchも未経験と言う事で、プログラミング教育実証と条件は一緒でした。
初めてでどこまでできるのだろう?と不安もあったのですが、先入観がないおかげか良いアイディアがたくさん生まれ、チーム制作も和気あいあいと進んでおり、プログラミング教育実証の本番開発も上手くいきそうな手ごたえを感じました。
長野市立三陽中学校のみなさん、ありがとうございました。

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