物を作る時にも大切な爪のお話です。
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研究員ののん気なコラム(タケさん#1)
物を作る時にも大切な爪のお話です。
以前から爪を短く切りすぎているPlay&Craft会員の子が多いのが気になっていました。
何かを作る時、特に細かい作業をする時には指を使いますよね?そのような時に大切なのが爪です。
短すぎると、小さな物をつまみづらくなるだけでなく、ケガをしやすくなる、稀に手が荒れるといった様々な問題が発生します。
先日、NHKの「あしたが変わるトリセツショー」という番組でも取り上げられていましたが、爪の長さは指と同じになるくらい(手の場合は2~3mm程度)が良いそうです。
指の先端には骨がないので、もし爪が無かったら大きく変形してしまってお米の粒より小さな物は取れなくなってしまうかもしれません。
野球の投手の場合は、切りすぎて「深爪」になってしまうと本来の力が伝わらず、球の速度や回転数に影響が出るそうです。
足の爪の場合、切りすぎてしまうと爪が指に食い込んで痛みが出たり、炎症を起こして膿んでしまうことがあります。
逆に爪が長すぎると、はがれたり割れたりする危険性が急増したり、爪が邪魔で細かい作業がしにくくなったりします。パソコンのキーボード操作や楽器の演奏の時などにも邪魔になります。
爪の長さは、やはり「適度」(指の先端から出ないくらいの長さ)にするのが良いですね。
そして、爪を切る場合は端から少しずつ、特に足の爪の場合は「カドを切りすぎない」と良いそうです。
工作の時には様々な道具を使いますが、爪は以下の道具のような使い方もできます。
爪が短すぎると、どの使い方も難しくなりますね。
織物で有名な西陣織の爪掻 本綴織(つめがき ほんつづれおり)の職人さんの場合、爪は正に道具の一つとなっていて横糸を寄せる時に微妙な力加減が必要で、他の物ではうまくいかないそうです。
URL:https://shop.wagasa.com/ja/artisan/25
株式会社 日吉屋
どこかのテレビ番組で、ある職人さんがこのギザギザの爪を何とか他の物で実現しようと付け爪などを散々試したが全てダメで、結局自分の爪に戻ったという話を聞きました。織物職人にとっては爪も大事な道具の一つなのだと言っていたのが今も印象に残っています。
ちなみに、最近では男性の営業マンもネイルサロンに通ってキレイにしているという話を聞きますが、こちらは印象を良くするための商売道具の一つということのようです。ある程度、見た目も大切ということですね。
手足の爪をよく見ると、多少の凹凸や縦の筋、時々横の筋があります。
縦の筋は加齢によることが多いらしいので大半の人には問題のない状態かと思いますが、凹みや横の筋は強い力がかかった時やストレスなどが原因でできるようです。
また、栄養状態によって爪が反ってしまったり凹んでしまったり、割れやすくなったりすることもあるようです。
一方、足の爪の「巻き爪」などは痛みが出るので深刻です。痛いから動かなくなる、さらに巻き爪が悪化、ますます動かなくなる、という悪循環に陥ることがあるようです。
爪に異常があったら、早めに皮膚科へ行って治療しましょう。
最近はアルコール消毒や手を洗う回数が増えた影響もあってか、爪が割れやすくなったり手が荒れることが増えてきたような気がします。事前に手が汚れるとわかっている時、洗剤や薬品を多く使う時などには、使い捨てのゴム手袋を付けるようにしています。
何をするにも手足と指は大切ですがそれを守っているのが爪なので、ただ切るのではなく、爪も含めて手全体のケアをした方が良いかもしれませんね。
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