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未来工作BLOG

2018.03.09

おぶせ未来工作スクール2日目レポート

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
小布施町で開催されたおぶせ未来工作スクールの様子をレポートしたいと思います。
プログラミング教室と簡単な電子工作を一体化した今回の企画。2日目はいよいよ自分たちで考えたゲームとコントローラを作ります。

キータッチを使ったゲームを設計!

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イベント2日目は、キータッチの機能のおさらいからはじめました。
パソコンに繋いで、接点を触るとキーボードの代わりにキー入力ができる。というツールなのですが、口で説明しただけではちょっとわかりにくいです。1日目も動かしてみましたが、感覚で理解しているところを、チームみんなで触ってみてどうすれば動くのかを確認しました。
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段ボールと、アルミホイルや鉛筆などの導電性の素材を組み合わせて、とても簡単なコントローラーを作ってみました。
チームのみんなでああでもない、こうでもないと言いながら組み立てることで、チームの一体感とキータッチについての共通の理解を得ることができ、この日の作業の下地にすることができました。
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ウォーミングアップ代わりのおさらいが終わったら、早速開発に取り掛かります。開発に使える時間はおよそ5時間位、長いようで短いです。
まずは設計シートを書きます。用意したサンプルイメージを参考にどんなゲームにするのか、ゲームのイメージ絵を書たりして内容を想像して、どんなコントローラーにするのか同じように文字や絵で書いていきます。チーム内で話し合いながらああしよう、こうしようといろいろな意見が飛び交います。
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思いついたことはなんでもシートに乗せていきました。チームによっては色を付けたり、文字で補足したりして自分たちが作りたいものをチーム内で共有していきます。
各チームともそれぞれメンバーが作りたいものがいろいろあって絞りきれないようでしたが、メンターを中心に、全員の意見をうまく取り入れたり、多数決で採用する意見を決めたりとそれぞれのやり方で意見をまとめていました。
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コントローラーのイメージは、ハカセたちが作ったサンプル作品を参考にしたチームもありました。ちなみにハカセたちは「ドラム」「釣り竿」「ハンドル」「銃」をモチーフにしたゲームとコントローラをサンプルとして開発して披露しました。
中にはいい感じにインスパイアされた作品を作ってくれたチームもあったのですが、それは後述しようと思います。
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午前中は設計の時間でしたが、早々に設計シートを書き終えて各チームコントローラーの制作に入っていました。ダンボール工作をする人、ゲームプログラミングをする人など、役割を分けて、自分の作業に没頭し始めていました。
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ときにはチームのまとめ役であるメンターのお兄さんお姉さんたちとも協力しながら、チーム全員で制作します。
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プログラミングはこのイベントが初めてという参加者も、ゲームプログラミングに挑戦してくれました。メンターのお兄さんに教わりながら、自分の力でブログラミングしていきます。
休憩を挟んで合計で5時間にも及ぶ長丁場ですが、ずっと集中して取り組んでいてくれました。
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午前の終わりにはみんなの前で設計シートの内容を発表です。
すでに制作を始めていましたが、改めて作るゲームの内容を宣言することで、このゲームを作るんだ。と決意を新たにする効果がありました。この発表が最後まで作れる原動力の一つになったと思います。

ゲームプログラミング&コントローラ開発

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お昼ごはんを挟んでの午後は、開発が本格化しました。まずは段ボールとグルーガンでコントローラーの筐体を作ってから、キータッチの配線をしていきます。
各チームともコントローラーの見た目には大いにこだわってくれました。このチームはスコップ型のコントローラーを一生懸命製作中です。
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自分たちで作ったコントローラーをゲーム画面に出したいということで、Scratchの機能で写真を取って画像をパソコンに取り込んでいました。
普段ハカセたちは意外と使わない機能なので、使おうという発想にならないのですが、どうしてもやりたいことがあると、教えずとも自ら進んで考えて工夫してくれるようで、新しい発見でした。
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そうこうしているうちに、色々なコントローラーとゲームが出来上がってきます。ハカセのサンプルを分解してみたりして(もちろんサンプルは分解もOKな作りにしてあります)構造を調べて、自分たちで色々工夫して作ってくれました。
どうしてもわからないところだけ聞いてくれたので、ハカセのしたことはちょっとしたコツを教えるだけでした。
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端材で作ったカッコイイ部品をあとから自分たちのゲームに反映したりも。
こちらのチームは最終的にできた作品もすべてのメンバーのやりたいことが詰まった欲張りな作品になっていました。
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一方こちらは時間中ずうっとコントローラーに集中して制作をしてくれていました。一見小さなコントローラーですが、費やした時間に相当した密度のある物となっています。
果たしてどんなゲーム、コントローラーが作り出されたのでしょうか。

ドキドキの発表会!

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作品が完成したら、みんなの前で発表会です。トップバッターはチームバスケのみんな。
剣型のコントローラーで、振って敵を倒すゲームを開発してくれました。このコントローラー、手元の箱状の部品に配線をして、かたむきでそれぞれ上下左右の入力を取ることができます。振って攻撃、傾けて攻撃方法を変える。という操作が可能となっていました。
ちなみにゲームの敵はよーだの顔でした。巨大場ボスよーだの進撃を一生懸命剣を振って防ぐゲームでした。
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づらちゃんチームのみんなはスコップで掘る動きをすることで敵を攻撃できるゲームを作ってくれました。
スコップの先と地面を表す板にそれぞれアルミホイルで接点を設けてあり、2つが触れることでキー入力となる仕組みです。
マインクラフトが好きということで、穴をほって、掘った土で敵を倒せるようにしよう!という発想から生まれたゲームでした。ゲーム中のキャラも写真で取ったスコップ型コントローラーを実際に構えていたりと、こだわりが感じられる作品になっていました。
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チーズ五人組チームは、チーム四人全員で操作するダイナミックなゲームを作ってくれました。車の自機を操作して、ショットを撃って敵をやっつけるゲームなのですが、ゲーム画面を見て指示を出す人、車の前進後退を操作する人、車の上下の位置を操作する人、剣で敵型の的を叩いてショットを撃つ人と手分けしてプレイするのが特徴です。
それぞれが思いついたことや、やってみたかったことを盛り込んで、1つのゲームとしてまとめていました。「すすめー」「うてー」といった指揮者の声で全員でプレイする姿がとても楽しいゲームでした。
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チームザ・ダンディのゲームは、おばけから制限時間いっぱい逃げ回る鬼ごっこゲームでした。ほとんどプログラミングは初めてというプログラミング担当の参加者でしたが、しっかりゲームを完成させてくれました。
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そしてザ・ダンディの特徴は何と言ってもコントローラ、一見いわゆる普通のコントローラーですが、実はキータッチの機能で普通のコントローラーを再現するのは結構難しいのです。配線も複雑になりますし、ボタンの構造を段ボールで再現しないといけません。
細かい部品をいくつも作り、時間いっぱいコツコツと作って、配線も小さい筐体内にきちんと収めて仕上げてくれました。精密性は本当のコントローラーにも負けないかもしれません。
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紅一点のチームアムッシュの作品は、古城から兄弟が脱出する冒険型の脱出ゲームです。兄弟を操作して、邪魔するお化けを剣と銃でやっつけ、キーアイテムを取りながら脱出を目指します。主人公の兄弟が装備している剣と銃を模したコントローラーで、前後左右や攻撃を行います。
ポイントは二人で協力して操作すること、剣型、銃型、それぞれのコントローラーに別の役割が割り振られているので、作中の登場人物のごとく二人で協力して脱出を目指す必要があります。
作品を説明するボードを段ボールで作ってくれたりと、プレゼンも完成度の高いチームでした。
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じゅげむ(略)レッドボーイズチームの作品は、ハンドル型のコントローラーで車を操作し、ゾンビひしめく町を生存者を助けながら駆け抜けるアクションゲームでした。
圧巻なのはハンドル型のコントローラーで、きちんとハンドルを回して車を左右に操作します。ディティールにもこだわっていて、各所に「レッドボーイズ」の刻印がしてありました。
メンターのお兄さんが気がついたらできていたというこのコントローラ、ハンドルだけでなく4つのボタンが付いていて、それぞれ前進後退、攻撃、必殺技が出せるようになっていました。反応もよく短時間で作ったとは思えないクオリティでハカセも舌を巻きました。

むすび

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ゲーム開発にコントローラーも作るというとても難易度の高いイベントでしたが、メンターの皆の協力もあり、各チームとも特色の出た素晴らしい作品ができました。
作りたいものを考え、必要なものや手順を用意していくと言うのは、広い意味での論理的思考能力を養うことにつながると考えています。そういう意味では、コントローラー開発を主にしてくれた参加者のみんなもプログラミング学習をしていたことになるかと思っています。
ちなみに写真は唯一の大人チームとして出場してくれたYOUSYO CREATIVEの皆さん。会場内の全員で手を繋いで”おおきなかぶ”を引き抜くゲームを開発してくれました。
このイベントは大人でも夢中になれるものだったと思いますので、今後も発展できるように検討していきたいと思います。

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