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未来工作BLOG

2017.11.24

未来工作ゼミ×乙女電芸部イベントレポ

こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
今回は2017年11月19日(日)に未来工作ゼミの新しい拠点「横町倉庫オフィス」で開催された、乙女電芸部とのコラボレーションイベントについてレポートします。

乙女のためのワークショップ

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プログラミングや電子工作と言うと、一般的には男の子向けと思われるイメージがまだまだあります。実際、私たちが行ってきたワークショップでも、キャンプイベントを除いて、男女比は9対1ぐらいが殆どでした。
しかし、もっとこうしたことに興味を示す女の子たちにも、彼女たちが参加しやすいワークショップを企画したいという思いから、乙女のための(実際は男子も歓迎です!)乙女によるワークショップを企画する”乙女電芸部”のみなさんに、新しくできた「横町倉庫オフィス」にワークショップに来てもらうことになりました。
乙女電芸部は手芸と電子工作を組みあわせた『テクノ手芸』をベースに、乙女心とかわいさをスパイスした作品を作る乙女たちのグループです。「電芸」という言葉も「電子工作(硬い)」+「手芸(柔らかい)」という、この二つの言葉が組み合わさった彼女たちオリジナルの造語で、硬いものと柔らかいものを合わせた作品作りという彼女たちの特徴を表す言葉でもあります。
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この日は横町倉庫オフィス2階の小部屋でのワークショップとなりました。
乙女電芸部の皆さんのご挨拶の後、まずは今日の主役アイテムでもあるLEDについてのお話。「LED」の基本3原色の開発の歴史や、3原色を使っていろんな色を生み出している仕組みなどを、実演も交えてとてもわかりやすく解説してくださりました。普段何気なく見ているスカイツリーの光や、信号機、洗濯機のスイッチの小さな光も、実は全て同じ「LED」と言う光が使われていると言うことを知って、子供たちも驚いていました。

光るアクセサリーを作ろう!

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LEDについて学んだところで、光るアクセサリー作りに取り掛かります。
まずは、このようにプラスチックねんどの中にLEDを埋め込んで光るようにしたものを作り、アクセサリーに仕上げていきます。一つ目はぐるぐるゴムにオリジナルLEDをつけて光るブレスレットを作ってもらいました。
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プラスチックねんどは様々な色を用意してもらいました。このねんどは、80度の温度のお湯につけると柔らかくなり、色々な形にできる優れモノ、たくさんのワークショップを行った末にたどり着いた、一番使いやすいものだそうです。
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実際の発色は光らせてみて確認。LEDも電池をつなげば光る簡単なものを用意してもらったので、はんだ付けなどの作業が必要ありませんでした。作業の方法を覚えるためのワークショップではなく、自分の作りたいものを自分の手で作り出すワークショップなので、試す事や、やり直す事が簡単にできるように工夫されています。
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選んだプラスチックねんどを型に入れ、LEDを埋め込みます。これも特に器具は必要なく、参加者のみんなは手でグイグイ押しこんでかたどっていきました。
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最初の30分位で光るアクセサリーがひとつ完成!
LEDにはボタン電池を付けますが、これもマスキングテープで留めるだけ、電池が切れたらマスキングテープをはがして交換する事もできます。テープの種類もたくさんで、個人個人で好きなものをまいてデコレーションしました。
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中には型を使わず自分の手で造形した参加者も。プラスチックねんどは室温で徐々に冷めてかたまってしまうので、思い通りの形にするのは苦戦したようですが、最終的に独自性あふれるアクセサリーが完成しました。

いよいよ本番、自分のためのものづくりをしよう!

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光るアクセサリー作りの後は、いよいよ本日のメインイベント、自由制作のものづくりです。自由な素材で自分の欲しいものを考えて作ります。使える素材は、乙女電芸部と未来工作ゼミの乙女のみんなで、事前にたくさん用意しました。どれを使おうか考えるだけでわくわくしてきますね。
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まずはワークシートにデザインを書き出します。光ったらうれしい場所はどこだろう?たとえば家の中で… 居間のテーブルの上?自分のベッドサイド?あるいは自分の体の中で、イヤリングにして耳を光らせようか?ネックレスにして首元に光を置こうか?こんな物が、あったらいいな〜っと思うものを考えていきます。
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その次は、何をどう光らせるか、絵に描きながら決めていきます。「テーブルの上が光るならランプのようにして中から光が漏れるようにしよう」「ネックレスにするならトップの部分が光るのがおしゃれだよね」などなど…紙にデザインをかくことで、作りたいもののイメージが見えてきます。参加者みんな、ブレスレットの光を眺めながら、どこが光ったら楽しいのか、自分なりに考えていました。
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デザインが決まったら、素材テーブルから自分のイメージに合ったものを集めます。テーブルの上にはご覧の通りガーリーな素材がいっぱい!自分の考えたデザインに加えて、さらにインスピレーションが湧きます。
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制作中は素材をみてひらめいたデコレーションを自分の作品にさらに加えていた参加者が多数でした。頭の中でイメージしたデザインと、実際に触って使いたくなったかわいい素材とが融合して、作品がどんどん成長していきます。
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…集中して黙々と制作に取り組む乙女たち。
未来工作ゼミが推奨するフローな状態に入っています。
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夢中になればなるほど、時が経つのは早いもので、1時間があっという間に過ぎてしまいました。時間ギリギリまで、手を止めることなく各自こだわって作り上げて行きます。まさに止まらない止められないフロー体験!ワークショップ終了後も、解放した小部屋で、さらに別の作品を作り続けている参加者もいたほどでした。
ちなみにこの日、西宮神社でえびす講があり、オフィスの外はお祭りの様相でした。笙や龍笛の音色の様な、神楽の音楽が聞こえBGMのようになっていて、賑やかな雰囲気に包まれてのワークショップとなりました。

ガーリーな特設ステージで作品発表!

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作品が完成した後は、横町倉庫オフィスの1階にある特設ステージで発表会を行いました。入ってすぐの所にステージを用意したので、硝子戸越しから通行人のみなさんも何をしているんだろう?と興味深々。
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参加者たちは、最初ちょっとだけ緊張気味でしたが、特設ステージに登壇した事で気分が盛り上がり、元気よく発表してくれました。作品の名前や、工夫したところ、大変だった所などを一人一人インタビューしていきます。
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作品の内容も様々で、ルームライトだったり、楽器だったり、覗いて中の光を楽しむ万華鏡のようなアイテムもありました。ステージ上では使い方や身につけ方も併せてアピールです。どれもみんな参加者がこんなものあったらいいな、ここを光らせたいぞ!といった欲しいものや、やりたい事を元に考えた作品たちです。
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全体的にガーリーな雰囲気のイベントとなりましたが、男の子ももちろん参戦。こちらはプラスチックねんどでの細工が楽しかったらしく、いくつもバリエーションを作ってくれました。どれも凝った造形となっていて、カッコイイアイテムたちでした。
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何人かは紙コップの中にLEDを入れて光が間接的に感じられるような作品を作ってくれました。一人のアイディアをもう一人が参考にして、おたがいに影響し合って作品がどんどん作りこまれていくのが見ていて楽しかったです。
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(写真は午後の参加者の作品)
乙女電芸部と一緒に光るアクセサリーを作っちゃお!という企画で集まってもらいましたが、ふたを開けてみればアクセサリーだけに収まらず、イマジネーションが爆発した様々な作品が出来上がりました。えびす講に来ていたお客さんも関心を持って発表会をみてくれたりと、とても賑やかで楽しいワークショップにする事が出来ました。

むすび

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ご参加いただいた皆さん、乙女電芸部の皆さん、足を運んで見学してくださった皆さん、本当にありがとうございました。普段のワークショップとは違い、乙女力全開の女子大盛り上がりの企画となりました!
テクノロジーや、モノづくりに強い関心を持つ女の子たちの活躍の場が、これから、ますます増えてきます。今回、「乙女」「光る」「アクセサリーづくり」などのキーワードもあり、そうした女の子にたくさん集まってもらうことができました。今後も、色々と工夫して、より多くの子供たちが参加したくなるワークショップづくりに取り組んで行きたいと思います。
乙女電芸部の皆さんとはまたコラボレーションをしたいと思っています。
ご期待ください!

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