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【プログラミング教育】信濃町小中学校(アイディアソン)
こんにちは。
未来工作ゼミのハカセ。よーだです。
8月7日、8日、9日に信濃町の信濃小中学校でアプリ開発講座を開催しました。その時の様子をレポートします。
本講座はプログラミング教育実証事業の一環で実施されています。
信濃町では長野高専の生徒さんがメンターとなり、実証校である信濃小中学校の生徒たちと一緒にアプリを開発します。
メンターとは
メンターとは指導者、助言者という意味で、プログラミング教育時に学習者に対してアドバイスや指導を行う人の事をさします。
1日に70分の講座を2回セットとして、以下の様なスケジュールでScratchでアプリケーションを開発します。
信濃小中学校からは、児童クラブに通っている小学生が男女合わせて10名が参加してくれました。メンター1人に2〜4名の生徒で別れ、3チームを結成です。
信濃小中学校の開発テーマとなるのは次の4つ、チーム名とどのテーマに挑戦するかはチームごとに相談して決めます。
テーマは学校の先生に聞き取った先生が困っていること、や出来たら良いな。と思っていることです。
身近な問題や課題をプログラミングで解決することで、プログラミング的にものごとを考える論理的な思考力を養うことを目的としています。
元気いっぱいの男の子チーム「四太郎」が挑戦するのは「夏、図書館がとても暑い」という課題です。
対象となる図書館は実際に彼らが通う学校の図書館。夏はホントに暑くなる?とメンターが聞くと、たしかに暑い!と課題に共感しているようでした。
女の子チームの「ペンギン」は「もっと外で遊んでほしい」という先生のお願いを叶えるアプリを目指します。
メンバー二人でアプリの画面イメージを書きながら、ここはこんなふうに動く。じゃあ何をしたら動き出すんだろう。とメンターと話し合って設計をしていきます。
もう一つの男の子チーム「ペン」も「夏、図書館がとても暑い」に挑みました。本講座ではテーマの重複は全然OK。自分たちが選んで解決してみたい。と思ったものに挑戦することが大事だと考えるからです。
“暑い”という物理的な問題をコンピュータで解決するにはどうしたら良いんだろう?扇風機に改造することができるのかな?と、頭を抱えながらアイディアを出していきました。
70分のアイディア抽出時間が終わり、休憩を挟んだら発表のためにメンターと一緒にアイディアをアプリの形にまとめていきます。
各チームどんな内容のアプリを作ることになったのでしょうか。
チーム「ペン」は暑い図書館を「サムいダジャレを言うアプリ」を開発して寒くしよう。という非常にユニークなアイディアを発表してくれました。
大人も夏は涼しくなるために怪談をしようとイベントを企画しますが、それと発想の源泉は同じだと思います。
ダジャレという“ソフトウェア”で精神的な涼を得るという点がポイントです。
ペン_設計シート
チーム「四太郎」は図書館のおすすめの本と、それがある棚を教えてくれるアプリを作ることで、図書館に滞在している時間を減らして暑くても問題にならないようにしよう。というアイディアでした。
図書館が熱くて困っている。という課題に対して二組が挑戦していますが、愉快なアイディアで精神面をケアしよう。と言う発想と、暑いのであれば時間を短くすればいい。という理論的な発想の両極端が飛び出す結果となりました。
四太郎_設計シート
ペンギンチームはみんなが外遊びたくなるには、何をしようか悩んだり、遊び方が決められない事を解決するれば良いのではないか。と考え、色々な遊び方をルーレットで決めてくれるアプリを作成することにしました。
チーム名にちなんで、ペンギンの見た目をしたかわいらしいルーレットアプリです。なかなか意見が決まらないときや、考えるのが億劫なときにオススメを示してくれると言うのは、AIの活用などで注目されてきている考え方ですね。
ペンギン_設計シート
信濃小中学校を実証校とした今回の講座ですが、参加者は全員小学生でした。
小学生たちがどのようなアプリを考えてくれるのか、想像もできていなかったのですが、今回もまたユニークだったり、機能やデザインにこだわっていたりと完成が楽しみになるアイディアばかりでした。
果たしてどんなアプリが完成したのか、ご期待下さい!
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