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未来工作BLOG

2017.07.11

【プログラミング教育】メンター育成 講座シミュレーション 飯田OIDE長姫高校

こんにちは。よーだです。
7月1日(土)に飯田市のOIDE長姫高校でメンター育成講座の一環として、プログラミング教育実証事業の開発講座本番のシミュレーションとなるハッカソンを行いました。
開発講座は学校によって違いはありますが、おおむね1日につき70分2コマを2回休憩をはさみつつ行い。3日合計で6コマという時間で行う予定です。
それをこの日はハッカソンと言う形で1日で一気にやってしまおうという内容でした。

アイディアソン(1日目のシミュレーション)

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開発講座の内容は“学校の先生などの身近な人の問題を解決するアプリ作り”です。
1日目を想定した時間にやるのは、解決するべき課題をどんな風に解決するのか、と言うアイディアを出すアイディアソンです。

アイデアソンは アイデアとマラソンを組み合わせた造語である。 新しいアイデアを生み出すために行われるイベントである。 主にIT分野で使われている。 1990年頃アメリカで使われ始めたと言われている[1]。 ハッカソンと違い、物を作るではなく、アイデアを生むことに重きを置いたイベントである。ハッカソンの練習としてアイデアソンを用いることもある
Wikipediaより

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アイディアソンの手順はテーマを決め、アイディアを発想してシートにまとめます。今回は3チーム出来ましたのでテーマは次の3つです。
・計算ドリルの出題が大変
・国語の文法をゲーム感覚で学べるようにしたい
・班が男女半々で、同じ班だった人が重複しないように班を考えるのが大変
これらは実際に講座を開催する小中学校の先生から聞き取った内容になります。ちなみに当日は今回とは別のテーマを子供たちとメンターに出題する予定です。
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チームごとにテーブルに分かれてさっそく議論を開始します。
今回アイディア出しに使ったのは、未来工作ゼミのアベちゃん発案の発想法です。抽象的な概念から具象化を繰り返していくややオブジェクト指向的な考え方を取り入れた発想法です。
写真の白板に書いているようにキーワードを具象化しながら必要なモノや解決策を発想していきます。まだ検討段階ですが、できれば講座の本番でも使って行きたいところです。
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2コマ想定の時間が終わったらまとめの時間です。これも開発講座を想定して、小中学生がやる発表をメンター達にやってもらいます。
これを体験しておくことで、各回の終わりにまとめを行って1日ごとにやったことと次にやることを振り返る事と、まとめに向けて小中学生からどのアイディアを一番大切にするべきなのか。や、どういったように使ってもらいたいのか。などアピールポイントを考えてもらう必要がある。と言う事に気がついてほしいです。

アプリ開発(2日目のシミュレーション)

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休憩をはさんでアイディアソンでまとめたアイディアをScratchで実装していきます。
実際の開発講座は日をまたぐ予定ですが、メンター達には頑張って一日で作り上げてもらいました。
やり方も様々で、1チームで複数のパソコンを使って分散開発するチームもありましたが、1台のパソコンでみんなでクロスコーディングするチームもありました。
状況によってどちらが最適ともいえないため、自分たちのやり方も工夫しつつ他のチームも参考にすることで本番に向けてのイメージがいくつか掴めたのではないでしょうか。
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自分たちの考えをまとめて形にするのはエキサイティングな体験ですが、その分苦労も多いです。限られた時間の中でどのアイディアをどれだけ生かしてアウトプットするのかを決めなければいけません。
小中学生ではこの辺りは中々難しいので、メンターが導いてほしいと思っています。一回体験して自分で時間内でものを作り上げる今回の体験がその時に生きてきます。
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アイディアを出したものの実現するのが難しい。そんなことも時にはあります。
大概において、「できそうだ」と思った事は実現可能です。できそうとイメージできない事は出来ない事が多いです。ただし出来そうな事でも難易度が高い場合は往々にしてあるでしょう。講座本番でも小中学生が発想してくれる優れたアイディアを採用したいと思っても技術的に指導が難しい事があります。
そんな時はやはり未来工作ゼミのハカセの出番なのかと思っています。今回のシミュレーションでも、ゼミで何本ものゲームを開発しているアベちゃんがScratchの機能をメンターに教えていました。プログラミングにおいては言語やツールをすべて暗記して制作するようなことは決してありません。必要に応じて助言を仰いだり、リファレンスを読んだりします。そうするべきであるという事も感じて、小中学生に伝えてもらえればと思います。
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この回も最後は発表です。アプリケーションがどこまでできたのか実際に見せてもらって確認します。
毎回発表をはさむことで他のチームがどのような進捗なのか、またはどんな工夫をしているのかを知って、貪欲に取り込めるようにです。安易な模倣は困りますが、工夫した上でのマネやフォローすることは悪い事ではないです。
発表は集中して作っていたものを客観的に見る機会でもあります。開発の元となった思いやアイディアを改めて見直し、そこからずれていないかどうかを毎回確認してもらいたいたいです。

仕上げ・発表(3日目のシミュレーション)

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再び休憩をはさんで3日目のシミュレーションです。
あと70分を2コマでアプリケーションの仕上げと発表の内容を決めなければいけないので、みんなにわかに忙しくなってきています。
開発の常として、当初予想していなかった問題がこのタイミングで持ち上がってきたり、冷静に考えると時間が足りなかったりといったトラブルが発生してきます。これは実際の開発講座でも当然起こる事なので、アプリケーションをアピールするために何を仕上げて何処を後に回すか。ハカセとも相談しながら決めていきます。
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アプリケーションを完成させ、発表シートに記入したらそれらを元に発表です。
各チームともこだわりや苦心が見える作品たちでした。惜しくも思っていた通りに完成させられなかったチームもありましたが、その悔しさを本番に生かし、また生徒となる小中学生が同じ状況に置かれたときにアドバイスできるようにしてあげてほしいです。

むすび

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課題を設定してアイディアを出し、アプリケーションを作る。これだけのことをこの一日で行いました。
さすがにメンターのみなさん疲れたようでしたが、とても頑張ってもらえたと思います。
7月が終わって8月に開発講座がどんどん開催されていきます。南信では以下のスケジュールで行いますので、ご興味のある方はご見学にいらしていただければと思います。
見学は予約制です。時間や場所などはお問い合わせください
【プログラミング教育実証事業 未来工作ゼミ開発講座 南信スケジュール】
天龍村小学校中学校(合同):8月1日、2日、4日
飯田鼎中学校:8月17日、18日、19日
飯田緑ヶ丘中学校:8月28日~9月1日

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