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研究員ののん気なコラム(イケちゃん#2)

こんにちは!”イケちゃん”です。

普段は横町LABOのカフェ運営なども含め色々なお仕事をしている影の研究員です。

今回は「自分が欲しいものを自分で作ってみたら… (パート1)」について書いてみました。

麺類好きのイケちゃんなんですが、その中でも蕎麦(そば)は自分で作って食べることもあります。

 

今、サラッと言いましたが…そうです、自分で蕎麦を手打ちで(たまに)作ります!

 

これからその蕎麦の作り方を簡単にご紹介していきたいのですが、その前に、

「なぜ蕎麦を自分で打つようになったのか⁉」の巻。

きっかけは、”満たされない気持ち×偶然の出会い”

こどもの頃から蕎麦は好きで、お蕎麦屋さんで食べるときはいつも楽しみでした。

ただ、蕎麦のコシの強さや味、そばつゆの味や濃さなどすべてが自分好みのものに出会うことがなく、どこかで”心の消化不良”を長い間抱えていました。

 

そして月日は流れ、だいぶ大人になってからのある日、実家に帰った際に父が蕎麦打ち道具セットを買って、手打ち蕎麦を作っていました。

興味本位で試しに自分も1回、父に教えてもらいながら作ってみましたが、ちぎれやすく太さ細さもまばらな”蕎麦のようなもの”が出来上がりました。

 

「(最初だからうまくいかないよね。でももう1回試しに作ってみようかな…)」と繰り返していくうちに、”ちぎれやすいがそこそこ美味しい”ものが徐々に作れるようになっていきました。

 

この時に長年、心の底でくすぶっていたある思いが沸き上がってきました。

「もしかしたらすべて自分好みの蕎麦が作れるかも…」と。

 

そこから作り方の動画を見たりネット上で調べたりと知識を増やし、「今回はちょっと水を多めにいれてみよう」「乾燥しないようにもっと早く作ってみよう」「もっとコネる回数を増やしてみよう」と研究しながら試して作っていくうちに…ついに「あれ、これすごくのど越しも良くて美味しい…」と自分が納得できるまでの蕎麦を作れるところまで辿り着きました。

シンプルだけど奥が深い!

いつも作る蕎麦は二八蕎麦というポピュラーな蕎麦です。

そば粉が8(八)割に対して、小麦粉を2(二)割の割合で混ぜて作る蕎麦だから”二八(ニハチ)蕎麦”と呼ばれています。

特徴としては、食感が滑らかでのどごしがよく、コシがあり食べやすいです。

また、作っているときも”つなぎ”に小麦粉を使っているため、ちぎれ難く作りやすいです。

 

材料は、そば粉・つなぎ粉(小麦粉)・打ち粉と水のみです。

作り方ですが、

①そば粉とつなぎ粉を混ぜてから、水を加えながら粉全体に水分がいきわたるように指先を使ってかき混ぜます。

②粉から粘土みたいに小さなたくさんの玉ができてきたら、全部を1つにまとめ、手でこねていきます。

生地がしっとりするまでこねてから形を整えて、板や棒にひっつかないように打ち粉をまぶし次の”のばす”工程へ。

 

③最初は手で平たく伸ばしてから、めん棒で薄くなるようにさらに伸ばしていきます。

④厚さが均等になるように広く大きく伸ばしきったら、折りたたんで、麵切包丁で好みの太さに切っていきます。

⑤最後に麺に残った打ち粉を軽く落とし、箱に詰めて出来上がり。

あとはゆでるその時まで乾燥しないようにして保存します。

材料も作り方もシンプルですが、少しの水分量の違いなどで仕上がりが違ってきたり、各工程にはたくさんのコツや技術が必要です。

その加減やコツなども感覚的にわかってくるのが面白く、徐々に上達していくのでやりがいが感じられました。

 

只、作る工程の中で、きれいに麺をのばせなかったり、時間がかかったり、所作がぎこちなかったりと自分が辿り着きたいイメージとはかけ離れているため、まだまだ研究や練習が必要です。

自分が欲しいものは、もしかしたら一番自分がうまく作れるのかもしれない⁉

今回は蕎麦でしたが、食べ物に限らず自分が欲しい物のイメージや感覚は自分自身が一番よく知っているのかもしれません。

そして、そのイメージを元に想像でき、創造できるのに適しているのも自分自身かもしれません。

 

欲しいものができた場合、これからは”自分で作ってみる”のも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

そこにはきっと完成した素敵な作品だけではなく、技術やモノづくりのノウハウ、美しい所作など多くのモノを手に入れることができると思います。

 

この記事を書いたクリエイター

飯田館の番頭

イケちゃん

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